YouTube でこの年末、日本の特別番組がたくさん上がっていた。まぁ、海外に住むものにとっては番組を録画して YouTube などにあげてくれる人たちには感謝、感激なのは言うまでもないであろう。
大概に大都市には日系食料品店なんかが存在していて、そこで日本から送られてきた日本のビデオや DVD を借りたりすれば事足りるんだけど、 YouTube に上がるスピードにはかなわないよね。
NHK 紅白歌合戦
毎年のようにこの年末もNHK 紅白歌合戦を見た。これはこちらのケーブルサービス「 TVJapan 」なるものに加入していれば大体の NHK 番組視聴できるんだけど、毎月で言ったら20ドルぐらいの出費になる。
僕にとっての NHK ニュースや NHK 特集、他に クローズアップ現代 なんかは貴重な情報源の一つなので金を払うこと自体そんなに苦にはならない。本当なら楽しみにしていた NHK オンデマンド も海外からは利用できないサービスとなっている。
話を元に戻して今回の NHK 紅白歌合戦 、視聴率が高かったなんていうニュースが上がっていたけど、僕が見た限りではなんか限界を感じてしまったね。登場してくる面子はだいたい毎年一緒。そして多くの人が共有できるような、みんなが知っていそうな歌を唄う。僕が良かったと思ったのは森山直太朗さんと、Mr.Childrenと、石川さゆりさんかなぁ。
森山直太朗さんの歌の歌詞に心が動いたし、 石川さゆりさんの「 天城越え」はもう芸術の枠に入った感があるね。唄うんじゃなくてセリフを言っているようで、その表情といい、もうプロ!
送られてくる映像が違う?
後は Mr.Children かなぁ。 NHK 紅白歌合戦初出場ということで別スタジオだったんだけど、良かったね。特に終盤、スタジオが明るくなったと思ったらそれまで見えなかった大勢の人が立ち上がり、一斉に歌に参加して歌い始める。一人一人の笑顔が本当に良くて、楽しんでいる様子が伝わってきたんだよ。うん、あそこのシーンはよかった。
でもそこまで行くシーンなんですけど、途中カメラを上から撮っているんですよ。なんかぜんぜん絵になっていなくて、そのぉ、多くのエキストラをスタジオに入れるための時間稼ぎ? だから上からの撮影にしているのかなぁ、と思っていました。しかし、今日 YouTube で上がっていた NHK 紅白歌合戦の Mr.Childrenのシーンを視聴してみると、明らかに日本で放送されたものと違っていました。
まず歌詞が画面に出ています。こちらの放送では字幕は出ていませんでした。まぁ、これは別にたいしたことないんですけど、見ていてあることに気がつきました。そうです、上から撮ったと思われるシーンが出てこないんです。
ずっとボーカルの 桜井和寿さんがアップで映っているじゃないですか。確かに上から撮影していた動画にはカメラマンと助手が輪になって演奏している Mr.Childrenの周囲を回っているのが見えたんですね。
何でそのカメラマンからの映像を寄こさないんだろう、何かスタジオでトラブルでも発生したのかなぁ? と思っていたんですけど真相はまったく違いました。よーく見ていると Mr.Children が歌っている背景には北京オリンピックの映像が奥の背景に立ち上がっているではありませんか。
あっ、これだ!と見た瞬間、思いましたね。つまり、北京オリンピックがらみの放映権のせいですね。いや、やられました、ここまで小細工を仕込んでくるとは莫大な放映権料を支払っているとはいえ、そんなぁ!って感じでしたよ。なんとかならないですかね、放映権。この場合は著作権って言うんですかね、それとも放送権? ちょっとよくわからないですけど。
NHK ニュースなんかでもスポーツのコーナーになると途端、音声だけながれて動画は映らなくなるんですね。サッカー日本代表の試合とか、今回の東京箱根間往復大学駅伝競走も映りませんでした。がっかりですよ!
Upしてくれる有難き動画投稿者
そんで仕方がないんで YouTube とか行くんですけど、最近ではニーズのあるもの、すぐにあがるようになりましたね。本当感謝です。この前行われたサッカー日本代表対カタール戦なんかは全90分間の試合内容が上がっていました。
今までですと大体ダイジェスト版に編集したものが上がっていたんですけど、今回は多分初じゃないですかねぇ。全試合内容が上がっていたんです。これは嬉しかったですね。思わず書き込みしましたよ、ニューヨークからありがとう、って。よーく見てみると世界中に散らばっている日本人からコメントが上がっているんですね。ポルトガルからありがとう、イタリアからありがとう、中国からありがとう、などなどです。
アメリカはまだ日系食料品店などがあるからいいですけど、他の国だったら日本からビデオか DVD を送ってもらうしか方法がないでしょうね。だからみんな感謝していたと思いますよ。
去年の北京オリンピックもそうです。アメリカでも放映しましたけどやっぱりアメリカ人が活躍する競技が中心になるんです。ですから柔道はほとんど見れませんでしたし、楽しみにしていたオグシオなんて気がついたら終わっていました。
ちきしょう、ということで YouTube もあたったんですけど、そこは莫大な放映権 料を払っていたと見えて YouTube にかなりの圧力がかかったんだと思います。ほとんど動画、上がりませんでしたからね。こういうのって残念です。絶対ニーズ、あるのに!
iTunes Store とかで売ればいいのに、絶対に売れると思うんだけどなぁ。ちゃんとしたフォーマットで自分の手元に取っておきたい人なんかは競技毎、種目毎に整理された動画を高くても10ドルでも購入する人、いると思いますよ。
10ドルじゃ高くて売れない、というのであればもっと安くして映画並みの値段、4ドルとかでもいいんです。多くの人に購入してもらえばそのぉ、塵も積もれば山となるじゃないですけど、一億人から一円徴収というアイディアと一緒です。
もうほんと、著作権とか放映権とかってなんとかならないですかねぇ。
日本のお笑い番組とかもすぐ YouTube に上がりますからね。ほんとみんなに感謝されていますよ。
自分が抱えているコンテンツは開放すべき?
ちょっと面白い記事がネットに上がっています。
角川グループはユーザーがアップロードした自社コンテンツの動画を自社の基準により、掲載許諾(公認バッジ付与)の是非、広告掲載、収益の配分などを決定する。角川グループが許諾をするコンテンツには、 PV 以外の短い本編や MAD と呼ばれる二次創作が含まれていることなどが発表当時大きな話題を呼んだ。また、広告を付加することでビジネスでの収益化も目指した。
今回月間 1000 万円を超えたことが明らかになった広告収入は、 YouTube 内の自社コンテンツに付加されたこれらの広告から構成される。コンテンツの大半は、ユーザーが投稿した『涼宮ハルヒの憂鬱』、『らき☆すた』、『ストライクウィッチーズ』などのアニメ作品関連動画が占めると見られる。
角川グループ自身がアップロードしたコンテンツと公認コンテンツの再生回数は、 2008 年 6 月に公認バッジの付与開始から急増している。 2008 年 9 月から 11 月の間の 3 ヶ月間の合計再生回数は 5000 万回を超えている。しかし、収入が増えたのは動画内に広告を埋め込んだ 2008 年 10 月の inVideoAd 導入後である。 inVideoAd の採用が短期間での収入急増につながり、一気に大台を超えたことになる。(角川グループ YouTube からの月間広告収入 1000 万円超を達成)
これってヒントにならないですかね。
MADムービーの可能性
もちろん角川グループ自身が YouTube 内で彼らのチャンネルを抱えており、そこから発信する動画に組み込んだ広告などから収益が上がったと思うんですけど、僕が注目しているのがMAD ムービーと呼ばれる二次創作という分野。
この MAD ムービー という存在を知ったのは「 秒速 5 センチメートル」の動画を探していたときのことでここでもエッセイにしてその過程を書きました( 秒速5センチメートルな恋を僕も経験したかなぁ )。
新しいアーティストというかそういう人たちが出てきそうな予感がするんだけど。例えばある人がたくさんイラストでもアニメでも、を抱えていて、それらのコンテンツを自由に使って自分なりの作品を作って良いですよ、と言い出したらどうなるだろう。YouTube にある 「秒速 5 センチメートル 」みたいなことが起こるんじゃないかなぁ? 音楽はどうであろう?
自分が持っている音楽コンテンツを公開して自由に使って良いよ、ということになったら。まぁ、それに近い仕組みは MySpace ですでに出来上がっているんだけどね。というのもつい最近、こういう経験をしたんだよ。
iTunes Store とか Amazon.com のリンクを挿入
urban and freestyle trial in Lyon
この動画、中々のお気に入りなんだけど、特に気に入っているポイントは音楽と映像が見事にマッチしているところ。編集、上手だなぁ、なんて思っていたんだけど、動画で使われている曲名がなんだかわからなかったんだよね。そんで Google に行って調べてみると、「 DJ Shadow feat Mos Def – Six Days (remix) 」という曲だということがわかった。
そこには YouTube へのリンクもあったからクリックしてみると、あるものを発見! あぁ、もうすぐこのように日本語版の YouTube もなるなぁ、というものがそのページに張り付いていました。行って見るとわかるんだけど、 iTunes Store と Amazon.com のリンクが張ってあるんだよね。
[quote1]
これは便利だよね。どこから情報を得て、この曲なんだろう、ってネットで調べる。でてきた曲とかに YouTube の動画のリンクがあったらそこへいってみる。あっ、この曲ほしいなぁ、とおもったら即そのページから購入できるサイトへジャンプしてくれるのだ。
今回のこの「 DJ Shadow feat Mos Def – Six Days (remix) 」も先の urban and freestyle trial in Lyon という動画に使われていたため、知ることになった。最近知った日本のアーティスト、MiChiもこのような仕組みがあったら購入していたかもよ? (MiChi – Fuck You And Your Money)
でもねぇ、まだここにも問題があるんですね。日本版 iTunes Store サービスでのお買い物。海外からだと日本の銀行が発行してるクレジットカードじゃないと購入できないんですね。逆もしかり、日本からこちらの iTunes Store や Amazon.com はこちらの銀行の発行するクレジットカードじゃないと購入できません。これもなんとか早く解消してくれないかなぁ、と思っているんです。
PayPalへの期待
候補は PayPal。元々は世界中で利用されているオンライン・オークション、 eBayでの決済に使われているんですけど、日本へもサービス、始まったみたいですし、最近ではマイクロペイメントも受け付けるような仕組みができたみたいです。( PayPal 、日本円でもマイクロペイメントサービス開始 ) これだったら日本からでもアメリカからでも利用できるから、 iTunes Store での決済も PayPal が使えるようになるといいんですけどね。
この PayPal 、結構使えるんですね。取って置きの使い方は海外への送金。PayPal は既存の銀行口座にリンクをつけて PayPal のアカウントを開設します。例えばアメリカから日本へ PayPal 経由で送金する場合。
アメリカの銀行口座にリンクさせて PayPal のアカウントを取得します。日本でも同様に日本にある銀行口座とリンクさせて PayPal のアカウントを取得します。この場合は両親に協力してもらうとかして日本で取得した PayPal アカウントを教えてもらう。後はアメリカから PayPal へログイン、日本の両親が取得した PayPal アカウント向けに送金するだけ。たったこれだけです。
そしてすばらしいのがほとんどの場合、手数料はただです。金額が多少大きくなると手数料取られますけど(多分?)、普通の銀行間を通しての送金に比べたらべらぼうに安いはず。これ知っている人、あんまりいないと思いますよ!
他にも Google が Google Checkoutというサービスを抱えており、 Google が SNS の共通規格「 OpenSocial」を発表したとき、あっ、 Google は情報を共有させて物とお金をコントロールする気なんじゃないかなぁ、と思いました( テクノロジーの進化が社会を変える – 新らしいフェイズその2(SNS) )。
今後 100 年を考えると、おそらく近代社会の基本的な枠組である所有権の意味が薄れ、情報資源は必要なときだけレンタルするしくみに変わっていくのではないか。このとき問題なのは、物と所有者が 1 対 1 に対応しなくなり、価格形成がむずかしくなることだが、それは資源や情報を共有する最善のシステムを実現することに比べれば大した問題ではない。価格メカニズムは、所有権という非効率な権利を効率的に配分するしくみにすぎないからだ。
だから今は、所有権=価格メカニズムという 300 年ぐらい続いたシステムから、次のシステムへの過渡期だろう。次にくるのがどんなシステムなのかまだよくわからないが、その移行を実験しているのが(彼らが自覚しているかどうかは別として)グーグルだと思う。彼らが電波の「コモンズ」に強い関心を示しているのは、たぶん偶然ではない。(所有という幻想)
ちょっと話がずれましたけど、 著作権 に 放映権 に所有権。一体この先どうなるんでしょうね?
未来予想図
面白い画像があります。未来予想図というものなんですけど、それを見ると 著作権はその内存在しなくなるみたいですね。(Extinction Timeline 1950-2050) クリックしていくと画像がズームインします。消滅しそうなものを予測したものですけど、結構興味深く観察しました。
Post Offices, Getting Lost, Fax Machines, Copyright, Taiwan, Desktop Computers, Kim Jong Il, Keys, Great Barrier Reef, Deafness, National Currencies, Petrol Engined Vehicles, Addiction, Bangladesh, Oil, Microsoft, The Middle Class, Google , Blindness, Nation States, Death, Physical Pain, etc
郵便局、迷子、ファクシミリ、 著作権 、台湾、ディスクトップコンピューター、 金正日、鍵、 グレート・バリア・リーフ、 難聴、国際通貨、ガソリン車、中毒、バングラディッシュ、石油、 マイクロソフト、中流階層、 Google 、盲目、国家、死?、フィジカルな痛み? 台湾、バングラディッシュとかはなんとなくわかりますけど、 難聴 に盲目、フィジカルな痛みとか中毒というのもなんとなくわかりますけど( 右脳社会、直観力、創造力が武器になる時代 )、死というのはどういうことでしょうか? 概念ですかね? ちょっと想像できません!
マイクロソフト に Google 、というのもなんとなくわかります。僕は Google とかはなくなるんじゃなくて、見えなくなる、というニュアンスに近い存在になると予想しています。
つまり普通にどこにでも存在していて、空気みたいなもの。 Google のインフラが地球上、どこでも普通に手に入るようになって、常にそこにあるもの、なくなるんじゃなくて Google が提供しているものは存在するんだけど見えなくなるというか、空気のように当たり前のようにそれらを取り入れる生活になっているような気がします。
いやー、 Mr.Children のお話から随分飛びましたね!
追記:米国のiTunes Storeの規約変更、米国外からのアクセスを禁止
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