What's up, Japan?, 今の日本って大丈夫? - Written by B-KOOL on 土曜日, 1月 31, 2009 15:51 -
激動2009年、日本国内問題(2) – 世界はどこへ、そして日本は
内向きになる日本の若者
海外に積極的に進出していく日本、しかしこうした勢いが今後も続いていくのか心配する人もいます。
カリフォルニアに住む経営コンサルタント 海部美知さん、「パラダイス鎖国」忘れられた大国・日本、海部美智さんが去年出版した本。
日本の若い世代が最近、内向きになっているのではないか、と警鐘を鳴らしています。住み心地のいい自分の国に閉じこもり、海外に対する興味を失う傾向を パラダイス鎖国と名づけました。
“日本のほうが暮らしやすい、住みやすい、清潔で安全で、っていうことを皆知っている、と。あるいはもうネットでなんでも情報が手に入るので、わざわざその国に行かなくてもいいっていう言い方をする人もいますし、それが原因でもし内に閉じこもっているのだとしたら、それはとってももったいないことだなぁと思います。”
20代の出国者数、海外旅行などで日本を出る若者の数が急激に減っています。
1996、463万 – 2007、282万人
ピークに達した1996年以来、少子化のペースを大きく上回るペースです。
僕はやっぱり現場の感覚、臨場感、体験がその人のフィルターを精度の高いものへと仕上げると思っています。かつて インディ 500 を初観戦したときに次のように思ったものです。
人生初めて体験する大きな大会の観戦。あの時、 ” この様なビック・イベントに囲まれながら生活していけたらいいなぁ ” 、と単純に感激していた24歳の僕。
何に感動したのだろう? イベントから発生する偉大な興奮とかエネルギーだろうか? レーサー達は一人一人が輝いていた。 きっと僕は非日常的なものから得る興奮を旅行以外で初めて体験したのだろう。インディ 500 のようなビックイベントは初めてだった。そのようなビックイベントはいつもテレビのブラウン管を通して観戦していた。
だが、実際にその場にいて体感することはテレビからではもちろん得られない。例えば会場の体温とかいうものだ。50万人もの人々が興奮した時の体温は、実際にその場にいないとテレビからでは絶対にわからない。テレビからではなく実際にその場に行って観戦し、イベントの温度を経験することが大事だと24歳の僕は思った。 (アスリートたちへの思い!)
草津温泉
海外旅行の変わりに若者の間では今国内の温泉がブームです。湯治に来る年配の人たちの姿に代わって最近目立つのは10代、20代の若者たちです。
“やっぱ、日本ですよね、落ち着きますよね、外国行って、あのぉ、結局何もわからないじゃないですか、言葉がわかる日本で皆でワイワイやったほうが楽しいのかなぁ、と思いますけど。”
若者のお金や動向に関するエッセイは去年、僕も関心があったのでいくつか書いています。「 潮の流れ、お金の流れが変わってしまった日本社会 」、「 ネット世界が本当に進化するときの条件が整いつつある 」
きっと楽だったんでしょうね、上から情報も物事も与えられている状態が。世界を知らなくても自分の身の回りの範囲だけの暮らしなんて楽でしょうね。思考停止状態をきっと300年も続けていたのが日本の鎖国なんだと思います。それとも四方を海に囲まれた日本に住む日本人には、規制でもかけないと勝手に海外へ飛び出してしまう国民性でもあるのでしょうか?
ブラジルへの大量移民、まぁ日本が貧しくて親展地に希望を託したというのもわかります。世界中に散らばる日本人女性、結構いるんですよね。外圧、外国から入ってきたものに日本を変えられる恐さ(管理する側)と何でも輸入して国産化してしまう器用さ(カタカナ、ひらがな)など日本人って本当にどっちを向いているんでしょうか?
話を元に戻しますけど、 青少年ネット規制法 はあらたな鎖国状態に似ていませんか? 鎖国を受け入れてしまう、思考停止状態の奴隷。またお上が与えてくれる情報や物事を何の疑いもなく受け入れてしまうのでしょうか?
過去にもあるじゃないですか、簡単に受け入れてしまった民主主義とか。しかたがない、しょうがない、って日本人だけの口癖なんでしょうか?
映画「 ファーストフード・ネイション」をご覧になったことがあるでしょうか? その映画の中で子どもたちが柵を切り裂いて牛たちを逃がそうとする場面があるんですね。しかし柵を切り裂かれて自由への道が目の前に広がっても牛たちは逃げようとしないんです。まるでどうしていいかわからないようで、戸惑っているようであり、いきなり自由を与えられてどうしていいかわからないでいるようにも見えました。
その牛たちをみて僕は日本に住む日本人を連想してしまったんですね。自由になってもきっと奴隷のままでいるほうが楽だ、といって逃げ出さない日本人を容易に想像できてしまったんです。
やっぱり日本は農耕民族、村社会(みんなと一緒が安心する)ですからね。何でも規制に走る超過保護社会。駅構内でのアナウンスや運動会の徒競走で着順をつけないなど、自分の頭で思考しない親たちの餌食の子どもたちが日本をひ弱にします。(島国根性、日本 – 管理、規制する側と自由になることに怯える国民)
ポケラー族
老舗旅館にも2月になると卒業旅行で大勢の若者たちが訪れるといいます。
旅館女将、市川薫さん曰く、”みんなそこにきて、そのぉ、ポケーとしているんですね。で、私はこの人たちを ” ポケラー族 ” と呼んでいるんですけど、ポケラーとして、温泉に入ってゆっくりとホッカホカになりたいっていうんですか、そういう傾向がすごく増えてきていますね。”
温泉も若者の内向き嗜好、国内旅行のブームにあやかろうとするのでしょうか?
そうでもしないと生き残るのが大変だというのもわかりますけど、本当に日本の将来を考えた場合、若者のその選択にゴマをすりながら彼らの機嫌を伺うようにすりよっていてもいいのでしょうか? もう少し長期的な視野にたって物事をいう必要はないでしょうか?
音楽にしてもそうですけど日本のアーティストが海外へ行く必要がない理由の一つに日本国内でのマーケットの完成度があげられます。日本のマーケットで売れれば充分に利益があがる構造、わざわざ海外へ行く必要などありません。
携帯電話も同じです。日本だけ、国内だけで発達する日本の携帯電話使用、それが世界標準ではなく日本国内だけで発達しているものだとは気がつきません。メーカーなど物や情報を提供する側がマーケットを握っている、消費者は利用されているというか搾取されつづけている、とは気がつかないでしょうか?
次から次へと新機種、新機能が登場して何とかお金をつぎ込んでもらう状況を作り出す、それが当たり前だという状況を作ってしまえばいい。自動車も同じ状態でした。
新車を次々と購入して新しいものに乗り換えていく、車検という仕組みを上手くかわしていく仕組み、という理論もあるでしょうけど、これなども全体を見渡してものをいうならば、自動車産業全体の仕組みに消費者が乗せられているのだと思います。
経済不況、若者が車に興味を失っているという状況が来て初めて、いままでの体制を見直そうとしても遅いことは最近の自動車生産に関するニュースから知ることができます。
頼みのアメリカは当分不況が続くでしょうし、仮に景気が復活しても前の状況のように消費者がお金を費やしてくれるのでしょうか? 大きくなりつつある中国経済で生き残る道を探るべきなのか? 音楽業界に携帯電話、自動車産業などです。
中国で携帯電話産業がどうなっているのか? 自動車産業が中国やインドでどうなっているのか? 検討、決断、実行に移していかないと、国内だけのマーケットでは賄いきれなくなっていることは多くの日本人が実感として感じてきていることではないでしょうか?
一流と二流
小市民生活に溢れる日本。それをきわめて顕著に体現している、マスコミの姿。このままでいいはずはない。
オレはよく他人にこういう。この国の根底に流れているのは、つねにセカンド・ベストの思想だ、と。
英語でいう「二流」。けっして、ベリー・ベストではない。それが、この国だけではなぜか、「一流」として通用している。ジャーナリズムしかり、文学しかり、映画もしかり。だから、その一つとして世界に通用しない。というか、それがわかっていても、あえて世界を目指さない。
ベリー・ベストに近づくことはできても、それを超えるだけのクリエイティビティーを、国民が持っていないからだ。
繰り返すが、個人の創造性などというのは限られたものなのだ。あえてそれを、さらに身につけようとするなら、無頼でも破滅型でもいいから、体験を、体を張った人生を積み重ねる。それしか、方法はない。(落合信彦著「狼たちへの伝言〈2〉
」)
グローバル化していくということは日本で一流として通用していたことが実は二流だった、ということなどが暴かれていくことではないでしょうか?
日本プロ野球も将来的には メジャーリーグ2軍扱いになってしまうんじゃないか、という議論もありますし、多くの分野では最初から世界を目指していくことがこれからのスタンダードとなる気がしています。スポーツしかり、芸術しかり、ビジネスしかりです。
様々な戦略で世界に打って出ようとする日本
グローバル化に距離を置きたいという気分も強まっています。日本は果たして世界とどう向き合っていけばよいのでしょうか?
会場からの意見
海外へよく行っている若者でも日本が一番だなと思う。サービスがすばらしい、インフラが整っている。
日本という国の中にいただけでは他の国と比べることもできませんし、愛国心という問題にもつながる。考える基盤を日本にいただけでは確立しづらい。
お客様へのもてなし、お客様は神様です、という精神の日本。こういうところがサービスとなって至れり尽くせりという状況を作っているのではないでしょうか?
アメリカにもお客様は神様ですというような信仰が広まれば変わるかもしれないですけど、これは絶対に無理ですね、多様な人種性のため信仰の違いなど様々。お客様は神様だとした場合、それが イエス・キリストのことを指すのか、 聖母マリアのことなのか、それとも アッラーフなのか? 混乱が起こるだけでしょう。
社会のインフラが日本はすごい、というのもわかります。水道水が当たり前のように飲めますし、様々な公共施設も清潔できれいです。
電車やバスなどの時刻表通りの正確さ。人身事故が起こったことなどから働いているものにはストレスを与えていないか、という心配もありますけど、やはり日本の公共での交通機関の正確さは行き過ぎというか優秀というか、本当にすごいと思います。
ニューヨークのバスや地下鉄なんて時刻表などないようなもの、というか存在するのかさえわかりませんが何とかやっていますし、遅ければその内来るだろう、という感覚の人がほとんどだと思います。
でもさすがは弱肉強食の社会というか、獰猛という社会ニューヨークというか、極端にバスや地下鉄が遅れる、または大雨などの影響で地下鉄構内が雨漏れのために運行できない(信じられないでしょう!)、というような状況下ではバス運転手などがしばしば乗車している客から暴行にあったりすることが起きます。
つい最近もバス運転手の殺人事件がありました。遅れてきたイライラを暴力を利用して弱者(運転手などはマイノリティー( 社会的少数者 )、特に黒人なども多いです)に当たることなどは、去年から続いている金融界の混乱、アメリカ経済の先行き不安が犯罪率を引き上げている、などという理由も原因としてみる必要があるかもしれません。
多くの日本人があこがれるニューヨーク。実はこちらから日本へ帰国している日本人が口々にする言葉は「日本は街がきれいだ」であり、「ニューヨークはほんと汚い」ということ、ご存知でしょうか?
まぁ、それでも日本の外へ出て外から日本を振り返るということは、日本の良さを知る、外国の良さを知る、ということにつながり、日本のダメなところを認識する、外国のダメなところを認識する、ということにも繋がります。
日本と外国の良いところを上手く日本の発展のために取り入れていこうとする人間が増える可能性もありますし、そういうことは将来の日本にとってよいことです。外国の事情も知ることにつながり、外国の人に対しての思いやりや共感的な心が育まれる、ということもあるでしょうし、「愛国心」とは? ということを考えるきっかけにもなると思います。
勝間和代さん意見と竹中平蔵氏の意見
勝間和代さんが発した今の日本の若者を分析したときのキーワードです。保守化している国、努力しても無駄、親の世代より自分の将来はさらに悪くなる、限定合理性。
これらを説明した後、ボケラー族というのは結果であり、若者はそれを望んでいるわけではない、と主張していました。会場内の若者からは賛同の拍手が沸き起こります。
竹中平蔵氏も今の若者の状況は考慮するけれど、昔の貧しい中から蓄積してきた日本の富を今の若者は食いつぶしているのではないか、とおっしゃっていました。昔の日本は自国では食べていけなくて移民を出していたことを忘れてはいけないと。この意見には共感しました。
アメリカはご存知のように移民の国です。しかしその多くが本国から何らかの負の理由によって逃れてきた人がほとんどです。政治的に自国を脱出する必要があった人、経済的に苦しくてとてもじゃないけど自国で生き延びていくことを見極めてアメリカへ渡ってきた人。
そういう人たちを見るたびに僕がアメリカに来てからの日本が経済的にも軍事的にも(間接的にですよ)、強くてよかったなぁ、と思ったものです。
自国経済が安定している、社会システムが充実している、政治が極端でない(独裁体制とか軍事体制とか)、教育や医療などの施設が整っている、などということがどれほど大事なことか、それらが不足している国から逃亡、亡命、移民してきた人たちの事情を知れば知るほど、日本は良かったなぁ、と感じるのです。
リトル・トーキョー、 コリア・タウン、 中華街、 リトルサイゴン、 リトルインディア、 リトル・イタリー、 フレンチ・クオーター。アイルランド文化に多くのメキシコ移民というアメリカ社会が抱える文化とは自国を逃れてきた人たちの文化であり、だからこそ、自国の文化よりもすばらしいものを築くぞぉ、という意気込みがパイオニア精神となって表れているのかもしれません。
車も高級ブランドも興味がない「物欲喪失世代」が登場
「無気力国家」スイスの退廃と似ている
「路頭に迷ったらコンビ二弁当でいい」という感覚
住宅ローンに追われる親が反面教師
このように ” 生存の条件 ” が非常に低くなった社会では、ファッション、車、住宅などに対する物欲や所有欲がないと、人々の生産活動にドライブがかからない。自然界でも、餌が豊富な環境に棲息している野生生物は受動的でも生きていけるから怠惰だが、餌が乏しい環境に棲息している野生生物は能動的でないとサバイバルできないから勤勉だ。一日千円あれば生きていける社会の中で育ってきた日本の10代後半~20代前半の若者たちは、餌が豊富な環境に棲息している野生生物と同じようなものだから、強い上昇志向がない限り、怠惰になるのは仕方がないのかもしれない。
また、彼ら ” 物欲・出世欲喪失世代 ” は親が「反面教師」になっている面もあるのではないか。つまり、親は物欲や所有欲、出世欲を満たすためにガツガツと働いてえげつない。しかも、結局は住宅ローンの返済に追われていて、あまりハッピーそうではない。楽しそうな夫婦の会話もほとんどない。仕事一本やりの父親でも、会社ではあまり出世しているようには見えない。自分はああはなりたくない。あくせく働かずにのんびり生きよう、という潜在意識があると思うのだ。
「ミニマムライフ世代」と「できちゃった婚」の関係
(大前研一著「サラリーマン「再起動」マニュアル
」)
世界を目指す若者
すべての人に自分を向上させるチャンスが与えられる社会ならば若者は変わるだろうか? 僕は変わると信じたいです。スポーツの世界では日本から世界へ挑戦していく若者がいるではありませんか? ゴルフ界、テニス界、野球界、サッカー界、モータースポーツ界など。
自分の実力を海外で試してみたいという気概は若者の特権、失敗してもまだ時間もエネルギーもある、だから若いうちは海外へ飛び出すべきというのが僕が思うところです。
そういう自分の実力や気持ちが充実していて、世界に挑戦したいというステージまですべての人がいけるような社会システムを構築すれば日本も変わるでしょう、というのは単純すぎるでしょうか?
最後に今回の議論に参加していたパネリストの人たちからの一言を載せておきます。
竹中平蔵、リアリストたれ
岡本行夫、外様性
八代尚宏、オープン化
金子勝、 ” オバマ型へチェンジ “
山口二郎、共感の回復
斉藤貴男、差別、戦争、自殺のない社会
勝間和代、教育、教育、また教育
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