What's up, Japan?, あの人この人 - Written by B-KOOL on 木曜日, 7月 2, 2009 4:39 -
マイケル、皆ありがとうって言っているよ!
先週の木曜日に急死してしまったマイケル・ジャクソン。本当に驚いた! というよりまさかこんな形でいなくなってしまうとは想像していなかった。
もしかしたらマイケルのことだから、冷凍タイムカプセルに入って永眠、50年後に蘇生するように設定したとか、宇宙の軌道に自分自身が入った真空タイムカプセルを飛ばして永眠、50年後ぐらいに再び地球へ落下するようにして、その時点で蘇生というシナリオもあり得なくないだろうなぁ、という気はしていた。
まぁ、これなんかはマイケルの40歳以降の印象がどこか理解に苦しむマイケルの言動によるものであり、現実にいざ死去、となってみて初めてあぁ、やっぱりマイケルは俺たちと同じ人間だったんだなぁ、と安心したりする。
このようにして書くと誤解を生むかもしれないが、本当にあのスリラーが出た当時のマイケル・ジャクソンはかっこよかった。
あれは僕が14歳、中学3年生の頃である。当時、フジテレビが土曜日の深夜に放送していた「オールナイトフジ 」という番組でスリラーがはじめて流されたのを観たんだけど、夜中、一人で観ているということもあり、まだ中学3年生でおばけが怖かった僕は恥ずかしい話、最後まで観ることができなかった。
その後は「ベストヒットUSA 」という番組でも大きく取り扱われて、何回も目にするようになったんだけど、あのダンスは凄いよねぇ。僕はアメリカに来てから、スリラーのメーキングビデオをスーパーで安かったから購入したんだけど、いろいろなことがあのスリラーから始まったといってもいいぐらい、たくさんのエッセンスが詰まっていた。
まずはやっぱり本格的なエンターテイナーの登場だろう。歌を唄える歌手はいたけれど、そこに踊りをつけて“魅せる”というエンターテイメントの要素を取り入れたのはマイケル・ジャクソンが最初じゃないかなぁ? その前にも唄って踊れる人はいたけれど、そのぉ、集団で踊るというアイデア、これはマイケルが最初だと思う。ジャクソン5の影響が大きいね!
そして当時アメリカでは「MTV」という音楽番組が始まり、本格的なビデオプロモーションを取り入れたのもマイケルが最初だと思う。あのようなストーリーの展開が作品に表れるビデオではなくて、単にアーティストが歌っている映像が含まれているだけ、というのが主流だった。
特殊メイクとかもそうかなぁ。スリラーの中でマイケルが狼に変身していく姿の技術は当時としては最先端を走っていたものだと思う。
マイケル・ジャクソンとかマドンナ (歌手)という80年代の存在感は、それまでザ・ビートルズとかローリング・ストーンズというグループサウンド的な70年代から80年代のアメリカンポップスという大きな影響力をもって世界中を一世風靡したことなんだよ。
僕は中学生の頃、洋楽に凝った時期があったから、リアルにマイケル・ジャクソンの「今夜はビート・イット 」とか「ビリー・ジーン 」は本当にかっこよかった!
ここでの巨大な成功がもしかしたらマイケルに巨額な富と一緒にさまざまなものまでも引き付けちゃったのかもしれないね、今思うと。
マイケルもチャンピオンズ・シンドロームじゃないけど、あのスリラーでの成功と同じような感覚を得ようと必死に、ときには突っ走り、ときにはもがきながら、世界にアピールをし続けていた。
1985年に話題になった「ウィ・アー・ザ・ワールド 」の時のマイケルはまだ肌の色が黒かったけど、鼻が明らかに変形していたよね。その前に共演したポール・マッカートニーとリリースした「Say Say Say 」ではまだチャーミングなマイケルだったのに!
その後はご存知の通り段々肌の色が白くなっていくんだけど、それでもマイケルが発表する作品はどれも話題を呼んでいた。
ウィキペディアにマイケル・ジャクソンの外観ということで詳しく掲載されているんだけど、肌が白くなり始めたのは尋常性白斑という病気のためであり、整形をし始めたきっかけは1979年、ステージの床に鼻をぶつけ骨折するという事故のために手術せざるを得ない状況だったとのこと。メディアとかによる変人扱いでネガティブなイメージを抱えちゃったけど、このような真実、他にも父親から虐待を受けていたとか、を知るにつれてマイケルが抱えていたであろう苦悩を感じることができる。
いろいろなアーティストと共演
マイケルのリリースするPVの共演者が話題になることも多かった。「ブラック・オア・ホワイト 」では世界中を飛び回り、最後にいろいろな人の顔が自在に変わっていくところとか、「リメンバー・ザ・タイム 」ではエディ・マーフィー、イマン・アブドゥルマジド、マジック・ジョンソン等と共演してみたりね!
実は「Beat It」でのギターはヴァン・ヘイレンのエディ・ヴァン・ヘイレンが担当していたから、早い時期からマイケルは他のアーティストと共演していたことになる。先にあげた「Say Say Say」でのポール・マッカートニーもそうだし。
その共演者をミュージシャン以外で取り入れたのも、マイケルが最初だったかもしれない。ナオミ・キャンベルと共演した「イン・ザ・クローゼット 」、もう一人のMJこと、マイケル・ジョーダンとの共演作「ジャム 」とかね!
あっ、そうそう、80年代最後に登場して一世風靡したガンズ・アンド・ローゼズのギターリスト、スラッシュとも共演して話題になった。これも凄かったなぁ・・・
この辺までかなぁ、僕がマイケル・ジャクソンについていけたのは。後はエルヴィス・プレスリーの娘、リサ・マリー・プレスリーと結婚したり、ビートルズの版権の大量購入に投資したり、ネバーランドを作り上げたり、と80年代のあのかっこよかったマイケルとは遠くかけ離れてしまった。
アポロ・シアター前
CNNの中継でハーレムのアポロ・シアターに人だかりが出来ていたのを観たので先週末の日曜日に行って来た。久しぶりのハーレムだったんだけど、あれっ、アポロ・シアター、どこだっけ? 人だかりが本当にあるのかなぁ、と思っていたんだけど、イヤー、たくさんの人が集まっていました。
アポロ・シアター正面入り口は多くの花やキャンドル、その他マイケルのポスターなどが飾られていて、あの周りでは人垣が出来上がり、みんなでマイケルの歌を唄ったり踊ったりしていた。
そして、そのアポロ・シアターの横には巨大なメッセージボードが簡易的に作られていて、多くの集まったマイケルのファンの書き込みで凄いことになっていた。地面に「スムーズ・クリミナル l」のマイケルを切り抜いたものをスプレーしていく者も現れ、どこかユニークな雰囲気に包まれている。
なんかねぇ、思ったんだけど皆泣いてなんかいなかったよ! 残念であり悲しいのは事実なんだけど、皆がこう、マイケルに、“Thank You”って言いに来ているようで全然暗い雰囲気じゃなかったんだよね。これにはちょっと僕も救われた。僕たち日本人がイチローの活躍ぶりに感謝するのと一緒で、マイケルが黒人たちのプライドをやっぱり満たしていたんだと思う。
虐げられてきた長い歴史の中、数々のエンテーテイナーを世に出してきて、マイケル・ジャクソンの時に始めて全世界が黒人たちが発するビートに酔いしれた。俺たちのビートって最高だろう! といわんばかりに誰もがマイケルの80’sを街中で流して、やっぱりいつ聴いてもいいなぁ、ってな感じでマイケルのサウンドにソウルを浸していた。
最高のビートをありがとう! You are truly king of POP、という感じだったんだよね、集まっている人たちの雰囲気が。
僕にとってのマイケル・ジャクソンの死は、中学の頃に聴いた洋楽の懐かしい思い出が、本当に過去のものになっていく、また一つページを閉じた感じ。
メッセージボードには、“Peace, MJ. Thank you. Kazu”って書いてきたよ!
- Say. Say. Say – Paul McCartney & Michael Jackson
- Michael Jackson – Beat It
- Michael Jackson – Billy Jean
- Michael Jackson – Thriller
- We Are The World
- Michael Jackson – Dirty Diana
- Michael Jackson – In The Closet
- Michael Jackson – Jam




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Tags: マイケル・ジャクソン
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