What's up, Japan?, 今の日本って大丈夫? - Written by B-KOOL on 金曜日, 12月 25, 2009 23:30 -
WordPressのこんなところが好き!(文系からの視点)
さて「自動車革命」(自動車産業はどこへ行く、その3 – 電気自動車、シリコンバレーの戦略 )のエッセイにてプラットフォームになることが如何に重要かということを述べてきたのだが、まさかGoogle Chrome OSにまで話が展開するとは思わなかった。
自分でもグーグルの電気自動車のビジネスモデルをみてすぐにグーグルのサーバー管理技術や数々の知恵がこれらに反映されるに違いないと思ったのだが、このプラットフォームになる、という事実がとてつもなく大事になってくる、と普段利用しているブログのWordPressのこのニュース「WordPress、ベスト CMS 賞を獲得」を聞いて、あぁやっぱりと改めて確信。今回はWordPressのお話をしよう!
WordPress、ベスト CMS 賞を獲得
先週、WordPress が2009年オープソース CMS アウォードにて「ベストオープンソース CMS アウォード」を獲得したと知って、とても興奮しました。今回は初めての受賞であり、僕たちにとって画期的な出来事です。また、WordPress に対する一般的な見方が、「ブログソフト」から「機能の揃ったCMS」というものに変わってきているのを象徴する出来事でもあります。オープンソース CMS アウォードは決して小さなコンテストではなく、1万2000以上のソフトが推薦を受け、5つのカテゴリーに合わせて2万3千票の投票がありました。
ドラマ HEROES のヒロ・ナカムラが初めて時間と空間をねじ曲げるのに成功してタイムズ・スクウェアに降り立ち、「やった!」と叫んだ時のような気持ちです。
全体を通しての「ベストオープンソース CMS アウォード」を受賞したのに加え、WordPress は「ベストオープンソース PHP CMS」カテゴリーでも2位になりました。去年は5位以内にも入っていなかったのに今回は Joomla! を抑えて2位になったのですから、これも重要なことです。アウォードのサイトには、「WordPress は初めて上位5位に入賞した。Drupal に僅差をつけられたという事実は、過去一年でユーザーや開発者にこのソフトの人気が非常に強くなったことを表している」と書かれています。
毎日何千人もの人たちがWordPress を使い、ブログだけではなくサイトやコミュニティを生み出しています。そのために過去のレガシーな CMS のようにユーザビリティやスケーラビリティに対して妥協することもありません。コア開発者から初心者ユーザーまで、WordPress コミュニティのメンバーはすべて、この動きを進める力の一部を担っていることを誇りに思うべきです。みなさん、おめでとう!(WordPress、ベスト CMS 賞を獲得 )
たくさんの人に利用されている
この世界中のユーザーに使われているという事実。多くのマジョリティーがWordPressを利用しているという事実は単純であるけれど見過ごしてはいけないポイントでもあると思う。
日本ではMovable Typeが主流でやっと最近になって海外で流行っているということでWordPressにも注目が集まり、少しずつだけど広まってきたようだ。
このように多くの人が使えばそれだけいろいろとWordPressに関する注文や文句、リクエストなどが出てくるだろうし、このような批評は裏を返せばそれだけ期待されているってことだし、利用者も数多く存在することの確認にもなる。
世界のどこどこですぐに新しいものが開発されれば、それらに対応しないといけないIT業界、ものすごいスピードで進化している。それらのスピードに対応していくにはやはり多くのユーザーが普段からWordPressを利用していて、何か新しい技術的なこと、例えばセキュリティーに関することだったり、この場合、WordPressに当てはまるだろうか? という対応を即すきっかけは充分すぎるほど世界のユーザーが見守っていると思われる。
当然開発者のモチベーションもあがるだろうし、何かにつけユーザーからのレスポンスが速いし豊富であるため情報量で言ったら充分様々な視点から考察していく材料には問題ないのでは?
アップグレードが楽チン!
僕がWordPressを気に入っている点を挙げるとすればアップグレードが楽チン、ということ。バージョンアップがあるたびにバックエンドの画面に利用可能を即すボタンが表示され、自動アップグレードを選択してもよし、個々にダウンロードして自分のパソコンのローカル内で展開、FTPを使って利用しているサーバーへアップロードしても良し。
普通のユーザーにとってはどこどこが改良されたとか細かいことは一様、チェックはするがそれほど気にしたくない要素。
アップグレード、数々の最新のテクノロジー、セキュリティーの問題解決などは向こう側でやっていただきたい。調度グーグルが数々のサービスを提供するときの謳い文句みたいに、どうぞユーザーはご自由に利用ください、バグなどはこちらで管理、修正します、アップグレードもこちらで管理、運営します、という具合であり、WordPressのユーザーもそこまで細かいことを気にして利用しているユーザーはそんなにいないと思う。
ここで大事なのが多くの世界中のユーザーが使っているという事実。中にはコアなユーザーもいると思うがその割合が大きいためバグに関する情報、セキュリティーに関する情報、新しいテクノロジーに関する情報など、集まってくる質の高いフィードバックの恩恵を受けやすい。
ビジネス環境で利用するにはフリーで提供されるWordPressには不安、という人もいるかもしれない。ちゃんとした企業にカスタマイズされたCMSなるものを注文したほうがビジネスレベルでは安全だろう、という人もいるかもしれない。
事実、世にはたくさんのフリーなCMSから企業が開発、提供している有料のCMSも数多く存在する。有料のものでも比較的安いものから大きなコストを支払うものまで多数だ。
例えばある零細企業が自社開発をしたCMSを世に出す場合、開発に携わった人の数はアウトソーシングした場合でも精々20人から30人程度ではないだろうか?
その場合、その専門のチームが世の中の変化に素早く対応できるならば問題はない。バグに関する手直し、セキュリティーパッチの開発、新しいテクノロジーへの対応などそれなりの対価を支払ってもらえばアウトソーシング側でもモチベーションを保てるだろう。
しかし世の中あらゆるところでチープ革命が起こっており、この場合のWordPressでもいくら無料で提供されているとはいえ、その質は多くのユーザーに支えられているために非常にコストパフォーマンスレベルは高い。
零細企業でいくら信頼の置けるCMSを開発してきたとしても利用するユーザー側がもっとチープで信頼のできるプラットフォームに鞍替えしてしまったら、その自社開発のCMSは途中で頓挫してしまう可能性もなくはない?
ビジネスのユーザー側にしてみれば、例えばWordPressで自社のブログを設置したいとなった場合、一からCMSを開発してもらうよりも、すでに存在してるWordPressをビジネスレベルでサポートしてくれる企業とタイアップしたほうが、遥かにコストは抑えられ、サポートする企業側も世界中のユーザーが質の高いフィードバックを行っているために数々の問題にも素早く対応できる可能性がある。正にWin-Winの環境が手に入るのだ。
豊富なプラグイン
そして最大のお気に入りポイントはWordPress対応のプラグインの多さ。いまやWordPressでできないことはほとんどない、というぐらいにプラグインを探しさえすればなんらかの形で絶対に存在するといってもいいくらい。
存在しなければカスタマイズしたいように外部に開発依頼してもいい。その場合のコストは大げさなものでない限り高いものになるとは思えない。
WordPressは最も多く利用されているブログプラットフォームのひとつだ。ダウンロードは850万件に及び、WordPress用のプラグインは7,200種類を数える。ただ数多くのプラグインの中から、役立つものを見つけ出すのはなかなか大変な状態ともなっている。この状況に着目し、本日(米国時間11/12)WP Pluginsがスタートした。WP Pluginsが目指すのはWordPressプラグイン界のApp Storeだ。(Incsub、WordPressプラグインのApp Storeを目指すWP Pluginsを提供開始 )
上の記事にあるように7000を超えるというからすごい。ほとんどが英語で開発されているんだけど、グーグルで検索しても誰かが日本語で解説してくれているブログ記事に必ずぶつかるからそれを頼りにプラグインをインストールする。楽チン、楽チン!
アップグレードがあれば個々のプラグインはバックエンドのプラグイン管理画面で利用可能かどうか、ダウンロード可能かどうか自動的に知らせてくれる。アップグレードお任せボタンを押してもいいし、自分で個々をダウンロード、個別にサーバーへアップロードして最新版に対応させても良し! 楽チン、楽チン!
日本人だけで使われているプラットフォームよりも、ある零細企業が提供するユーザー数が少ないCMSコミュニティーよりも、世界中で利用されているWordPressのほうがたとえ提供されるプラットフォームがシンプルな機能しか備えていなくても、プラグインという形で武装していけば(ほとんどが無料)実際かなり高度なCMS環境になりえる。
いや、プラットフォームはシンプルで、最低限の機能さえそろえてあればいいのかもしれない。それを補うプラグインはそのプラットフォームが世界中で利用されるようになれば必ず増えてくるから。
iTune Music StoreやiPhone App Storeを見るが良い! そのプラットフォームに乗せようと音楽や、アプリケーションが有料、無料問わず、たくさん存在している。
プラットフォームはシンプルでありさえすればいい。そこから骨組みを強固なものにしていくには世界中から利用しているユーザーの知恵を借りる。素晴らしいプラグインが発表され多くのユーザーが利用しているとなれば、次回のアップグレード時にその素晴らしいプラグインはプラットフォームに標準装備されていく。なんてシンプルなんだろう!
そして究めつけはGoogle Gearがサポートされていること(Google Gear終了したんです。Google Gears終了、HTML5移行を推進)、これで決まり! グーグルがWordPressを支持している。それだけでWordPress、しばらくの間は無くならないだろうなぁ、と確信した。この場合の無くならない、という意味はユーザーの数が激減して、そのCMSなどを利用、サポートするコミュニティーがなくなってしまうこと。これで一番困るのは今まで支持して利用していたユーザーなのだ。
ブログ、いろいろ使ってきたよ
僕も数々のブログサービス、利用してきた。一番最初が国産のBlognPlusかな、そしてNucleus CMSにMovable Type、WordPress Meも利用していた。
BlognPlusの時に感じたのが、セキュリティーなどの問題が発生したとき、コアな開発者のコミュニティーが小さいためにそのスピード対応を期待できないかもしれないなぁ、ということ。
Nucleus CMSの時に感じたのは、プラグインの数の少なさ。無料で利用できるテンプレートの数の少なさにもがっかりした。海外での利用者のコミュニティーも小さいだろうと感じたし、Nucleus CMSを利用している日本語サポートコミュニティーの小ささにも情報の少なさを感じその先の不安感を覚えた。
Movable Typeが日本語で利用する分には情報が一番多かった。しかし、最適化をする面倒くささ、アップグレードも面倒くさい仕組み、ファイル管理も複雑でテンプレートをいじるのに個々のファイルを対応させる面倒くささが次第に僕を遠ざけていった。
WordPress MEの経験
そしてWordPressに出会うんだけど、最初は本家から派生していたのか詳しくはわからないんだけどWordPress MEなるものを利用していた。これが複雑で多くの場合、利用したいプラグインに適応しない、同じWordPressでも微妙に仕様が違うためかシンプルに受け付けない。
終いにはWordPress MEのコミュニティーが閉鎖されるという始末。これには参った! サポートしてくれるコミュニティーがなければこのまま利用し続けていても日々進化しているテクノロジーに対応していかない。これだとまた他のブログに乗り換えるのかぁ、と非常に迷惑だった思いがある。
また、これとは別にWordPress Japanによってインタフェースが日本語化された多言語対応版がWordPress ME (Multilingual Edition)と言う名称でリリースされていたが、2008年3月28日に配布元のWordPress Japanが同月末のウェブサイト閉鎖を宣言、現在は本家バージョンへの移行を推奨している。
結局、本家のWordPressに最終的にたどり着き、なんだ、最初から本家のWordPressを利用していれば、なんの支障もなかったのにぃ、と遅ればせながら気付かされたのだ。
開発者のエゴはユーザーを混乱させる(XOOPS)
こうなってくると日本には他にも優秀なんだけど、本家のコミュニティーから派生してしまい、ユーザーを混乱させているものも存在する。2009年オープソース CMS アウォードの記事に出ていたんだけど、ImpressCMSというのもAwardを受けている。知らなかったんだけどこのImpressCMS、あの日本発のCMSであるXOOPSを発展させたもの。あぁ、ここでも派生したか!
XOOPSはコミュニティー系CMSとしてはかなり優秀なものを提供しているので気に入っているのだが、じゃあ、実際に利用するとなった場合、どれを利用すればいいのかユーザーが混乱すると思うのだ。
本家のXOOPSにXOOPS 2.0.x-JPあり、XOOPS Cube Legacyあり、ホダ塾ありとなんかこうなってくると日本の電化製品メーカーみたい。
オーディオメーカーたくさんあったよねぇ、ソニーあり、パナソニックあり、東芝あり、ケンウッドあり、オンキヨーあり、テクニクスあり、パイオニアあり、とまぁ、いろいろあったけど、消えちゃったものもあり、あるブランドにほれ込んでいたユーザーは可哀想。
開発者もあそこの技術、家でもできるよ、という具合になってどこも似たり寄ったりの状況、結局ユーザーを混乱させる原因には開発技術者気付いていたのかなぁ、と。ソニーが開発したウォークマン、他社も似たようなものを市場に出してきたけど今ユーザーが使っているのはアップル社のiPodだよね。
もしWindowsが日本から出ていたらきっといろいろなところからオリジナルなソフトは派生していたと思う。こっちのWindowsではこれこれの仕様です、となってもみんなどんぐりの背比べ。ユーザーはそんな環境を望んでいないんだよ!
使われなくては意味がない
やっぱり使われてなんぼだよねぇ。Twitterも今多くの人に利用されて、多くの人からAPI仕様の新しい使われ方されているでしょう。その内に多くのユーザーに支持されている仕様が標準で装備されていくようになるだろうね、リスト機能やretweet機能のように。Google Chromeが進化しようが、ツイッターが進化しようが、iPhoneが進化しようが、その都度、WordPressはそれらの進化に対応、適応してくるから。
多くの世界中のユーザーから利用され続ける限り、WordPressのその位置関係は安泰なものであり続けるだろう!
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Tags: WordPress, プラットフォーム
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