EURO2004 – 勝ちたい気持ちが強いチームが生き残る

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マニュエル・ルイ・コスタ

EURO2004 – 勝ちたい気持ちが強いチームが生き残る

月行われたサッカー日本代表対イングランド代表の試合のビデオを観た。親善試合ということもあって8部ぐらいの真剣勝負と言ったゲームは後半疲れの見えたイングランドから日本代表が1点を取り1対1の引き分けとなって終わる。

この試合の本質は前半のイングランドが点を入れる20分までだと思う。その20分が本当のイングランドの実力でその20分間の戦いが日本代表の実力だった。後半日本代表がボールを回せていたとしても EURO2004 を控えて、イタリアからの合宿を終えたばかりのイングランド選手たちは怪我を気をつけた試合慣れのためのゲームに変わっていた。イングランドと対等に戦えたとは思えない。

準々決勝、イングランド代表

のイングランド代表だが知っての通りポルトガルとの準々決勝で PK の末、敗退してしまった。どちらのチームも最初から応援していたので、ここでぶつかったことは残念だったが、 PK での決着はある意味第3者を納得させる・・・運だからだ。

負けはしたが今回のイングランドのチームは非常にまとまっていた。特に中盤のスティーヴン・ジェラードとフランク・ランパードがすばらしかった。ジェラードはリヴァプール FCからチェルシー FC に移籍することが発表され、これでイングランド代表の中盤二人がチェルシー FC で一緒に戦うことになる。そんなにまでしてロシアの石油成金、ロマン・アブラモヴィッチはプレミアリーグで勝ちたいのか?

デビッド・ベッカムがサッカーに専念していたことも良かった。2002 FIFAワールドカップにきたときのベッカムはサッカー選手ではなくアイドル化していた。これではチームのキャプテンは務まらない。2年後の2006 FIFAワールドカップへ向けてイングランドは後何が足りないのだろう? マイケル・オーウェン以外は全てが機能していた。勝ちたい気持ちも伝わってきた。運だけは準備できない・・・

準々決勝、フランス代表

ランスがギリシャに0対1で負けてしまった。きっと勝つことに慣れてしまったのだろう。もうモチベーションが残っていなかった。1998 FIFAワールドカップから続いてきたフランス全盛期は終わりなのかもしれない。イングランドのプレミアリーグで戦う選手たちはフランス代表同様、負けなしで優勝してしまった。

勝利に飢えていないフランス代表。ジネディーヌ・ジダンもパトリック・ヴィエラもロベール・ピレスもティエリ・アンリも勝ちたい気持ちを初戦のイングランドとの試合で使いきってしまった感じ。あの試合は王者のプライドがジダンの奇跡のフリーキックを呼んだが、それ以後の試合は覇気が欠けていた。

準決勝、試合前

ベル・ネドベド率いる集団が機能している。ミラン・バロシュは絶好調。準決勝第2試合はチェコとギリシャの戦い。チェコはギリシャ相手に油断しているとフランスのように負ける。ギリシャにはもしかしたらチェコにも勝てるかも、いや勝てる! という雰囲気が出始めている。この雰囲気を共有しているチームは強い!

ネドベドが徹底的にマークされギリシャが先制するようだとチェコは逆転できるだろうか? それでも今のチェコを見ていると逆転してしまいそうだ。オランダとの戦いで逆転した勝利の余韻がチェコの選手に残っている。俺たちは必ず先制されても逆転して勝つ、と。チェコに決勝まで行ってほしい。退屈なギリシャのサッカーはもう観たくない!

地元ポルトガルが有利だが油断はできない。オランダの攻撃は多彩で恐ろしい。FW と中盤にすばらしい選手がそろっている。後は選手個人がどこまでチームとして機能することができるかだ。オランダは決勝に進めるだろうか?

しかし、ポルトガルにはあの91年の FIFA ワールドユース選手権で優勝した黄金のメンバー、ルイス・フィーゴとマニュエル・ルイ・コスタがいる。こいつらの今回の EURO2004 で優勝したいという気持ちは、誰よりも強いに違いない。地元で最後の大きな国際大会での優勝。こんな最高の舞台はない。

先発でヌーノ・ゴメスとクリスティアーノ・ロナウドを使ってくるはずだ。オランダはデコとフィーゴを徹底マークしてくるだろう。オランダが先制してポルトガルがあせり始めると、ポルトガルは2年前の2002 FIFAワールドカップでのミスを再び犯すことになるかもしれない。引き分けにしようなどと持ちかけることはできない。勝つしかない!

ヨーロッパのサッカー環境

は変わるが今回の EURO2004を見ていて思った。ヨーロッパは羨ましいと。2年ごとに真剣勝負が繰り返されるサッカーの環境が整っている。UEFA 欧州選手権と FIFA ワールドカップが2年交代で行われる。このような真剣勝負の国際大会は選手個人をはじめ各国のチームを強くする・・・羨ましい!

何が足りないか知ることができるし、 厳しい予選を勝ち抜くたいへんさも経験できる。国を代表して戦うことの意味も充分に伝わるはずだし、それゆえ選手個人が自分を厳しい環境におくことに躊躇しなくなる。

日本には今のところ、4年に一度の FIFA ワールドカップしか観ていて胃が痛くなるような大会はない。この夏 AFC アジアカップ 2004 があるがまだまだ UEFA 欧州選手権に比べると貧弱。真剣勝負が2年ごとに繰り返せる欧州サッカー環境は本当に羨ましい。2年ごとに観ているだけで体力と気力を消耗し、緊張と不安で胃が痛くなるようなサッカー環境をアジアでも発展させていかねばならない。日本はまだまだサッカー後進国。

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