NHKスペシャル「デジタルネイティブ」を見ての感想、その1(デジタルネイティブの特徴)


デジタルネイティブ

NHKスペシャル「デジタルネイティブ」を見ての感想、その1(デジタルネイティブの特徴)

し前に放送されたNHKスペシャル「デジタルネイティブ」は興味深く見ることができた。生まれたときからネットワーク、インターネットのインフラが整った環境で育ってきた若者がどのような方向性を社会に示していくのか、世界と日本でのその受け止め方というか世代間での戸惑いを感じた。

放送ではまず日本の三重県に住む17歳の高等専門学生、倉世古恭平君が紹介される。5年来の親友はネット上でしか付き合いのない熊本県の高校生とウェブカメラを通しての会話が画面に映し出される。

彼らが一緒になって作ったウェブサイトが話題を呼び、東京のベンチャー企業にも参加しているとのこと。恭平君の母親は自分にはないライススタイルに戸惑っていると述べていた。そしてアメリカに住むマイク・ミクラ君18歳が紹介される。母親キャシーさん登場、カメラに向かって自分の子供になんていっているのかお披露目。

”あなたは時間を無駄にしている、もっと普通に友達と過ごしなさい、ネット上で友人ができるなんてありえないわ”、と。そのマイク・ミクラ君、オーストラリアの実業家ウェズリーのため、ネット上を介してアルバイトをしている。ここでもお互い同士、ウェブカメラを使って会話していた。彼曰く、”相手の年齢や社会的地位は関係ありません”、とのこと。

どちらの親もインターネットなどなかった時代に育ち、その後、社会の中でいろいろなものがデジタル化していったと同時に社会に出て行った人たちであろうと思われる。

この世代は僕も一緒で、積極的にネット環境にアジャストしていかないと、いやコミットしていかないと、全くと言っていいほど普段からネットに親しんでいる人と、そうでない人との間での温度差が大きくなってしまうのだ。

僕なんかの世代よりもっと上の年金がもらえる世代とかだと、ネットにそれほどかかわらなくても逃げ切れるというか、そこまで自分自身を追い込んでネット環境に浸透していく必要などないかもしれない。まぁ、ここなんかが若い世代から見たらじれったいところなのかもしれないけれど。

問題は僕なんかの世代、今30代~40代、50代とかいう世代は後5年とか10年したらまったく新しい世の中になっているから、否が応でもそれに対応した生き方をしていかないと、サバイバルできないとは言わないけれど、かなりのアドバンテージを見過ごすことになるんじゃないかなぁ、という漠然とした危惧を抱くことなんだよ。

アンシュール・サマーくん

13-year Old Silicon Valley CEO of Elementeo

舞台はアメリカはカリフォルニア州に移り、アンシュール・サマー(Anshul Samar)君15歳というある会社の CEO を紹介している。彼は(  Elementeo ) という会社で CEO を務めているんだけど一躍彼を有名にしたのが TIECON 2007 (起業家会議)での会場からの発言であった。

A.Sammar: I am actually here looking for funding.
Woman: Funding?
A.Sammar: Yeah.
Woman: Who are you?
A.Sammar: My name is Anshul Sammar. I am 13 years old.I am the CEO of the Elementeo.
Woman: CEO? Elementeo? So what are your goals?
A.Sammar: My goal is to get 1 million dollars in revenue by the end of the middle school which is next year and my second goal is to get Elementeo on top 10 of the educational game lists on Amazon.

ンシュール・サマー君は1993年生まれで、彼が2歳のとき Microsoft Windows 95 が発売された。そこからは一気にフラット化の世界へと。

彼が経営する会社、 Elementeo は化学の元素を対戦させて遊ぶカードゲームを販売している。ゲームの基本的な遊び方とは、元素を次々と対戦させ化合物をより多く作ったほうが勝ちというようなもの。彼が小学校6年生のとき発案、その後、自分のアイデアを実現させるための情報はすべてネットから探し出したという。

ウィキペディア、子供用の化学サイトから専門的なサイトまで知識の海深くへ浸透していき、1年間かけて化学などに関する情報をすくい取り、自らの知識を高めていたという。すばらしい! すげーな、この子、という感覚で見ていたんだけど、 Facebook でのプロフィール画面が写ったから Facebook で検索してみた。

アンシュール・サマー君を発見、早速NHK特集「デジタルネイティブ」を見たんだけど君のすごさに感動したよ、といった内容のメールを送ったんだよね。

もちろん、その後アンシュール・サマー君から返事がきたんだけど、その内容から今後、彼がどのような方向性を持って世界中の人たちとつながり、創造して、社会を変えていこうとしているのかが読み取れた。

I think there are kids all around the world – in US, Japan, etc that have ideas and want to bring them to life – I think as a community we have to fully encourage these kids! Anyone can create, combat, and conquer! Anshul

英語圏ウィキペディアの充実度

ィキペディアとかをご存知だろうか? ここのサイトを見ると英語の項目が充実しているのがわかると思う。他にもいろいろな言語があって、もちろん日本語もあるんだけど、英語のそれと比べると項目数というか記事の数が桁一つ違うんだよね。それほど、 英語版ウィキペディアは充実している。

茂木健一郎氏なんかは、その内、 ウィキペディア 内での知識習得だけでノーベル賞を受賞するような人材が出てくるかもしれない、といっているほど。 茂木健一郎 氏の発言からもわかるとおり、理数系の項目の充実度といったらすごいからね。

梅田望夫 氏も ウィキペディア についての記述をしていたと思うんだけど、つまりアメリカの大学などの教授陣は非常に真面目な人が多くて、どうやったらこのすばらしい科目についての知識を多くの人に興味を持ってもらえるか、という姿勢で普段の授業をしている人も多い。

大学というところで知識を持っているものが、知識を得たいという者にこのほどすばらしい人類、自然の不思議さという知識を広められる場所、大学というアカデミックな雰囲気を誇りの思っているところがある。

だからより多くの人にアプローチするにはどうしたらいいのだろう? と考えたときにそうか、 ウィキペディア を充実させればいいのだ、という発想につながったという。もちろんそこにはアメリカ特有のパブリック意識への高さ、というのもあるだろうけど、このオープン性は日本の大学教授陣に期待できるのだろうか?

Elance、世界中の才能を取り入れよ

をアンシュール・サマー君に戻そう。アメリカはミシガン州に住むプロのデザイナー、ショーン・シールさんは2007年9月、メールである人物から依頼を受ける。彼はプロフェッショナルなフリーランサー向けビジネス SNS ( ソーシャル・ネットワーキング・サービス )「 Elance 」へ登録していた。この「 Elance 」へは Designer が世界中でおよそ5万人が登録しているという。

アンシュール・サマー君はこの「 Elance 」へ自身も登録を済ませ、シールさんの resume page を観て観察、そこにある彼のデザインを吟味した結果、気に入りすぐにメールで連絡を取る。アンシュール・サマー君曰く、ポケモンに出てくるようなキャラクター作りのためにショーン・シールさんと連絡を取ったという。

最初シールさんのほうはサマーくんをどこかの実業家だと思っていたらしい。そしてグーグルで検索してアンシュール・サマー君の動画を見つけるまで、彼が子供だと気づかなかったと驚いていた。

アンシュール・サマー君はその後、自分の発案を実現するために必要な人材を世界中からその道のプロ6人を探し出してきて採用する。アルゼンチンからはキャラクターのデザインを、インドからはゲームのロゴを、イギリスからはルールブックの制作のため、プロの編集者を起用。

カリフォルニア州から提供された起業家支援金で彼ら6人へ報酬を払い、なんとわずか1ヶ月で商品を完成させた。2008年夏から販売開始して、すでに1千万円ちかく売り上げているという。

Child Pornography

組ではもう一人の少年を紹介していた。2006年、米下院小委員会で19歳の少年が議会で告発、”僕は13歳から5年間、ポルノサイトを運営していた”、と。彼はウェブカメラで撮影した自分の写真を公開していたらしい。

彼の名前は Justin Berry 君。友達を作ろうと、自分の写真を全世界に公開し始めるというアイデアが浮かんで実行。その数ヵ月後、一人の大人から声をかけられた、”お金をあげるから服を脱いで欲しい”、と。

その後、ジャスティン君は自分のオンライン口座を開設、自分の裸を見せてお金を取り始めるビジネスを本格的に始め、問題のサイトが発覚されるまでに世界中の1500人と契約を結んでいたという。数千万円の大金を稼ぎ出したが、ジャスティン君の運営する子供ポルノサイトは2年前に発覚、閉鎖させられた。

” This was a global enterprise. “とは彼ジャスティン君からの言葉である。悪いことをしたことはどこかで理解はしていても大人たち、結局悪い行為とわかっていても、お金を払ってでもリスクを犯してくる需要があるために、ある種世界と繋がっていた興奮感が彼の雰囲気から漂っていたのだ。

デジタル世代とアナログ世代

のように生まれながらにしてネット環境が身近にあり、その環境の中で育ってくる子供たちが社会に進出しようとしている。多くは大人まで待つことなどしない。ここである意味貴重な存在になりえる可能性を持っているのが、先ほど述べた30代~40代、50代の人たちが持っている大人たちからの視点であろう。

日本の共同体が抱えていたモラルとか価値観、すべてではないにしろこれから育ってくるデジタルキッズたちに人間としても基礎的な倫理観や哲学などを示してやる必要はないだろうか?

僕たちはアナログ時代も知っていてその時代を過ごしてきた最後の世代なのだ。上の時代はアナログ時代の経験だけで逃げ切れてしまう可能性がある。僕らより若いデジタル世代はアナログ時代など経験することなどないかもしれないし、その必要性すら感じていないかもしれない。

僕ら中間の世代がアナログもデジタルも経験している貴重な存在だとしたら、確かにこの先のデジタル化社会では生きずらい、戸惑いの多い感覚も覚えるであろう。しかし、何かできる役割がきっとあるに違いないという思いはいかがであろうか?

デジタルネイティブの特徴

ジタルネイティブの特徴として、現実とネットを区別しない、情報は無料と考える、年齢、肩書き、所得、重視しないなどの項目を挙げていた。

現在の小学生が社会に出る2018年までに、いや現実の世界はもっと速いスピードできっと変化するであろうし、その社会に住む人々に変化に対応するよう要求するスピードはきっと人々の想像を超える範囲で迫ってくると思う。デジタルネット世代が世界を制覇する。彼らは階層的、硬直的社会にはなじまない!

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