2007年04月12日
検屍官
講談社 (1992/01)
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Dr.スカーペッタ、登場!
毒にも薬にもならない娯楽として
ディテールに凝ったサイコサスペンスパトリシア・コーンウェルのDr.スカーペッタシリーズの始まり「検屍官」を読んだ。
このシリーズはその後、Dr.スカーペッタの仕事とプライベート上の様々なキャラの登場人物と交わりながらいろいろなストーリー、事件を展開してゆく。
検屍官、証拠死体、遺留品
、真犯人
、死体農場
、私刑
、死因
、接触
、業火
。
ベントン・ウェズリー(FBI心理分析官)との恋の行方は?
ピート・マリーノ(リッチモンド警察警部)とはどうなっちゃうの?
ルーシー(スカーペッタの姪)はどんな女性に成長するのか?
テンプル・ゴールト(殺人鬼)との勝負の行方は?
これらの登場人物との接点をうまく作品の進行具合と結びつけ、数々の事件はその作品ごとに解決されるが、Dr.スカーペッタをとりまく他のキャラとの長い人生ストーリーはそのまま生活背景と一緒に進んでいくので面白い。
他には検屍官という職業の特長を毎回、新しい犯罪解決法などを紹介しながら説明しくてれるが、この職業、医学の他に法律の分野にも明るくなくては勤まらない高度な専門知識を必要とするプロフェッショナルだ。
元々著者のパトリシア・コーンウェルは警察記者、検屍局でのコンピューター・アナリストなどのキャリアを積み重ねてきたプロフェッショナルである。
ゆえに事件の背景の人物関係の描写には詳しい記述が多く、読者を未知の世界へと誘導してくれる。
後、僕がこれら一連の作品に馴染めたのはアメリカ東部、特にノースカロライナ州近辺が物語の舞台になっているので作品背景を想像しやすかった。
総じて言えば推理小説だが、そこには恋愛ストーリーあり、働く女性の生き様を描いた現実感溢れる描写あり、といった具合で作品として幅が広い。
彼女、スカーペッタのファンには多くのキャリア志向の女性が支持しているのも納得のいくところだ。
- by B-KOOL
- at 17:40
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