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2008年01月23日

会社は2年で辞めていい

会社は2年で辞めていい (幻冬舎新書 (や-3-1))
山崎 元
幻冬舎 (2007/11)
売り上げランキング: 80460
おすすめ度の平均: 4.0
5 現実を直視すること
4 女性必見?転職の教科書
3 当たり前だがもっともな内容


若い人だけに限らず、多くの日本人に読んで欲しい本。自分には転職なんて関係ない! とは誰も言えなくなってきているからね、今の日本は。

日本がいい方向で変わってきたなぁ、と実感できるときは多分、人がダイナミックに動ける社会になったときだと思う。

挑戦できる社会というか、ここがだめならば新しい新天地がまだまだあるさぁ、と思えるような楽観的な社会雰囲気。

海外へ出て行くこともだんだんと躊躇できなくなってくるから、転職という概念を子供の頃から教えてあげることがこれからの子育てには必要なんじゃないかなぁ、という気がする。

転職だけにとどまらず、きっと住んでいる場所、住んでいる国までも変えるようなことが当たり前になっていくであろう日本。

好むと好まざるに関係なく、少しでも自分に有利な展開を切り開いていきたいのであれば、もう知的に怠惰で生きていけるほどのん気なことは言っていられないことを今の日本の社会の中でどれだけの人が気がついて尚且つ、実行に移しているのだろうか?

日本は近代的狩猟社会へと突入しているのにいつまでも農耕民族のようにある地に一生根付くというような生き方をしていては、サバイバルすること自体が難しくなりつつあるように思う。


自分の価値観に合わない仕事につくと、しばしば自分に疑いを持つようになり、いざというときに頑張りが利きにくい、という短所がある。

会社が自分に支払う報酬は、自分の仕事への評価でもあるから、プロとして、これが納得できるかどうかについては、大いに関心を持って、意見があれば主張すべきだ。
自分の収入と、他人の収入を較べてはならない。
ビジネスパーソンになり、職を持ち、家庭も持ちながら、一つの分野で、天才の幼少期のような集中的勉強をすることは難しいかもしれないが、人は「10年集中的に努力を投入した場合に、何かの第1人者になれる(かもしれない)」というくらいの仮説を持っていてもいいと思う。
株式投資などの、資産運用は、副業ではなくて、「副業以外にできる資産形成への努力」である。資産と時間が稼ぐのであって、自分が稼ぐのではない。本業、副業の外の分類で考えて、取り組んでほしい。
適職は情報と論理できまるようなものではなく、出会うものだ。人と人との相性が、実際に、つき合ってみなければわからないように、職業・会社と自分との相性も、最終的には会社に入って働いてみなければわからない。
チェックすべきポイントは、大まかには、(1)やりたい仕事があるか、(2)仕事のスキルがみにつくか、(3)働く環境(人的環境、給料、その他の諸条件)、(4)会社の個性との相性、(5)会社の将来性、の5点で、重要性もこの順番だ。
リスクへの対策は「稼げるうちに、なるべくたくさん稼ぐ」ということに尽きる。
転職面接に臨む考え方の基本は、面接は自分という「商品」を取引するビジネスミーティングであり、商談だ、と考えることに尽きる。
ある程度の仕事を身につけて、仕事のスキルを売り物に転職する、という形は、転職の基本だ。年齢にこだわることなく、自分にとってより良い「仕事の場」を求める転職の可能性は、常に視野に入れておこう。

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2008年01月08日

アメリカン・ビート

アメリカン・ビート〈1〉
ボブ グリーン 井上 一馬
河出書房新社 (1991/09)
売り上げランキング: 453877


女性に対して恥ずかしがったり恐がったりするのは、人の一生においては大きな損失です。

有名人だって一般大衆と同じ人間であること、まただれにインタビューする場合でも、読者のためにできる最大のことは、その場の実際の雰囲気を感じてもらうことだということを、忘れないようにつとめている。


新聞記者の仕事にはいくつかコツがある。そのひとつが、インタビューの相手をくつろいだ、やさしい気分にさせ、いま目の前で質問をしメモを取っているこんなにいい男が裏切るとはとても思えなくさせてしまうことだ。

しかし私は面白いことに気がついたんだ。女は口では誠実で浮気をしない男がいいといっているが、実際は、かなり経験豊富な・・・あるいは豊富だった男に憧れているということだ。経験は多ければ多いほど、女にとっては好ましいんだ。女というものは男にたくさんの美しい女たちとの過去があることがわかると、どういうわけかそれに惹かれるものらしい。


旅先で人と出会う。スケジュールに従って空港から空港へと移動する旅のイライラを解消する一つのやり方だが、こちらが心を開いて交われば、たとえほんの2、3時間のことであってもけっしてその旅は無駄にはならない。


癌になって教えられたことのひとつは、チャンスを逃さないこと、癌じゃなかったら尻込みしてやらなかったようなことを、進んでやるようになったことだという。


なんでも仕事だと割り切ってしまうと、人間としてすべきことをやらなくなることがときどきあるでしょう。


なぜボブ・グリーンが全米でもっとも人気のあるコラムニストになったのか読んでいてわかった。ストーリーに出てくる登場人物がとても人間らしい匂いを発しているのだ。

それは時にはその人間の弱い部分であったり、悲しい部分であったりと。

また時には人間の思いやりや優しさといったものを感じてみたり。

インタビューされている人がボブ・グリーンから優しさのオーラーを受け取っていて、とても素直に語ってしまうというか、表情を表している様子が伝わってくる。

もう一度いう。

とにかく彼のコラムの登場人物は人間らしい匂いを発しているのだ!Wink

余談だが、彼はユダヤ系アメリカ人なんだね。

アメリカに長く住んでいる人ならば、あぁ、なるほど、って僕のニュアンスをわかってくれると思う。

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2008年01月05日

村上龍対談集 存在の耐えがたきサルサ

村上龍対談集 存在の耐えがたきサルサ (文春文庫)
村上 龍
文藝春秋 (2001/06)
売り上げランキング: 227469
おすすめ度の平均: 3.5
5 思考を止めるな
3 濃い対談集
3 手軽に読めて、結構ヒントもある


曖昧な会話とか説明ではなく描写が語る

厳密に書かないと絶対他人には伝わらない

地味な作業の繰り返しを、いかに厳密に積み重ねていくかで出来が決まってしまう

直感は、ひらめきなんかではなく、それまでに厳密に考え抜いたことから発生するんです

やりたいことや欲しいものは、そう思ったその時に始めたり手に入れようと努力しないと必ずいつの間にか自分から消えてなくなる

書くことは、個人的な祝祭の一つです

小説を一人で読むというのは祝祭空間です

読んだ後に自分が一瞬でも何か変わらなきゃいけないとか、何かしたくなってしまうとか、自分をドライブするものがその本に内包されているものが、いわゆる純文学とか文学と言われているものだと思う

言葉を失って喘いでいる人々の叫びを感知し、想像力によって翻訳するのが小説家の役割


これから小説を書こうとするものにとっては勇気を与えてくれる言葉ではないか。時代を読み取り、感じ取り、深く観察、洞察していく作業によって全体像をイメージして、物語を書いて世に発表することができるとしたら、それもまた人間が生きていくために必要な何かを提供していることであり、大きく社会にも貢献していることにつながるのだと思う。

後、免疫とか、生命力に関連した文章に大きく惹かれた。今後、何かを書く上でのモチーフになる可能性のあるトピックだ!


活性は年齢の影響を強く受けるんです。70歳と20歳の人のNK細胞の活性を調べると、 70歳の人は弱い。だから癌にもなりやすいしウイルス感染もしやすい。では、老人のNK活性を上げるにはどうしたらよいか。関西の大学の先生の研究によりますと、80歳代の人を採血してNK細胞の活性を調べておいて、奇席に連れて行って落語を聴かせて2時間ぐらいゲラゲラ笑わせたそうです。その後再び採血してNK細胞を調べると、グッと活性が高くなっている。

反対に、活性を低くするにはどうすればいいか。60歳を超えた会社の重役に、早く死んでいただきたいときに一番簡単なのは、時差の負担をかけることです。夜起こしたり朝寝かしたり無茶苦茶をさせる。いちばんいいのはヨーロッパへ出張させて、昼間一生懸命あちこちで仕事をさせて、帰ってきたらすぐアメリカへ行かせたり、世界中をぐるぐる回らせるんです。そうすると、ウイルス感染をはじめとして、免疫系が落ちて簡単に死にます。

日本航空の方に伺いましたが、50歳代になったパイロットを、なお国際線を飛ばせていると、早死にする確立が高いそうなんです。


フィンランド症候群というのがありますね。フィンランドで数年前行われた研究から名づけられたのですが、まさに今おっしゃったような問題が含まれています。確か45歳から55歳で会社の部課長をしているフィンランドの男性を2つの集団に分けて調査したんです。一つは、煙草を吸わせない、酒も飲ませない、「養生訓」みたいな、コレステロールも血圧も正常値を守るという生活をさせた600人。もう一つは、煙草は吸え、酒は飲め、何でも好きなようにやれ、コレステロールが増えても血圧が上がっても構わない、という生活をさせた600人。それで、2つの集団のどちらがたくさん死ぬかを10年間追跡調査したんです。フタを開けてみたら、節制組のほうが圧倒的にたくさん死んで、出鱈目な生き方のほうがたくさん生きていた。調査担当者の想像では、出鱈目で、激しい刺激にさらされた、人間らしい生き方をしている方が免疫系が強くなるのだ、と。ところが、静かに、「養生訓」の貝原益軒みたいな生き方をしていると、免疫系が弱くなるというのです。まぁ、免疫系だけでは説明つかないことかもしれませんが。

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