2007年11月07日
だまされないために、わたしは経済を学んだ
日本放送出版協会 (2002/01)
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参考になりました。
愛と欲望の村上氏、社会へのコミットメント試行錯誤
期待はずれ
人間のすべての行動は広義の経済活動であり、重要なのは「きっかけ」などではなく、有益な経済活動の機会に遭遇しようという積極性と、機会を捉えそれを活かそうという決意と、その意志と行動を継続していくための努力だ
自立を促すものは、希望と欲望ではないかと思います。希望は、今よりも将来のほうが「充実した生き方」ができる、という期待と確信で、欲望はその期待と確信を現実のものにしていこうという意志をドライブしていくものです。そして「充実した生き方」というのは社会的に決定されたモデルがあるわけではなく、他者や社会との関係の中から、自分の想像力でイメージするものだと思います。
犬でも人間でも、幼い子供のうちに良い関係性を作っておかなければいけないということです。成長すればするだけ、良い関係性を構築するコストは上昇します。良い関係性の基盤は信頼です。信頼はあらゆるコミュニケーションの基本で、信頼できない相手とのコミュニケーションは非常に非効率なものとなります。
教育は、子供の社会的な自立のためにあるものだと思います。社会的な自立にまず必要なのは経済活動を行う能力です。何らかの労働によって対価を得なければ生きていけないということです。わかりやすく言えば、何らかの方法で食料その他サバイバルに必要なものを手に入れる必要があるということです。
事実はおそらく逆で、少年には「何も起こらなかった」のではないでしょうか。興味を持って学べる学問との出会い、真剣な話ができる友人や教師との出会い、未来について考えざるを得ないような出来事、そういったことが「何もなかった」のではないかとおもいます。
これは歌舞伎町のビデオショップに爆発物を投げ入れたとされる栃木の高校生について、「17歳の少年に一体何が起こったのか」という報道に対する氏の意見で、あぁ、なるほどなぁ、と思った。
要はこれだけあらゆる情報が溢れている社会で、傾向としてはたくさんの選択肢が用意された場合、人は注意深く吟味することなく安易に選択をしてしまうということの裏づけになりはしないだろうか?
自分の脳みそを使って考え抜くという行為は、エネルギーを必要とするし、未来に対する自分の具体的なイメージや目標がない場合、それはしんどい行為だろう。
刺激的な情報や出来事に出合うためにはこちらから能動的に動いていかないと難しいんだけど、それができていない大人は幸せそうな他人を見ると嫉妬し、それに理性が効かなくなるとなんでも他人のせいにし始め、ひどい場合には社会に対して暴力を振るうことになる。そのときには他人の人生なんてほとんどの場合、眼中にないんだろうなぁ。
社会がある程度、そういったものを準備させてあげればいいのか、とも思うけど、そういった情報を探すのもやっぱりその人個人次第だから、犯罪行為に走るということは、アフリカでの動物社会に例えた場合、そいつはすでにサバイバルするために選択肢を探すことを自ら放棄して野垂れ死にする運命の弱者と同じになってしまう。
やっかいなのは人間社会でこういった行為に走る人間が現れて報道されると、社会の中の何人かが「あぁ、オレと(わたしと)同じ考えの奴がいたんだなぁ」と勘違いして同じような犯罪に走ってしまうことがあるということだと思う。
子供が自らの行為で得られる情報の範囲なんて小さいものだから、社会が、大人が、親達や教師達が、ある程度の道しるべを示してあげることは、その見返りを成果として感じることは難しいかもしれないけれど、重要なことなのかもしれない。
競争社会が単に「弱肉強食」であるとは思いません。「弱肉強食」は、サバンナなどの生態系で草食動物が肉食獣などに捕食されるようなことを意味します。インパラはいくら努力してもライオンを捕食することはできません。予想される競争社会では、スキルと知識があれば、インパラがライオンに勝つことも可能なのでないか、つまり学歴や縁故が過度に重要視された時代が終わってくれるのではないか、という期待がわたしにはあります。
既得権益層や逃げ切りができる層の人々の影響力が小さくなり、マーケットが支持するものや人、サービスが価値あるものとして社会を形成するならば、競争社会はひとびとのモチベーションを保つための、一つの要素になりはしないか?
社会に存在するインパラが、自分も努力すれば、スキルと知識を武器にして自分の価値を高めることができるならば、という希望は健康的なものであり、社会全体にドライブを生むものなので、こうした成功例、つまりインパラが幸せな生活、充実した人生を送っている例を、社会が共有できたらいいのになぁ、と僕も氏の意見に同感だ。![]()
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- by B-KOOL
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