ここだけの話ですが、指の腱を切断する大怪我をしました


ここだけの話ですが、指の腱を切断する大怪我をしました

今、酒蔵という日本酒をたくさん扱うレストランで日本酒の知識を得るため、ディナーの時間帯だけフロアーサーバーとしてお世話になっているのですが、4月半ば自分の不注意から大怪我をしてしまいました。左手中指の第一関節と第二関節の丁度中間あたりを大きく日本酒ボトルの破片で切りました。それだけだと傷口が塞がればなんともないんですけど、指の腱を切るという大怪我だったんです。

事が起こった瞬間というのは自分でもはっきりとは観ていないんです。フロアーにあった一升瓶が倒れそうだったところ、急いでその瓶をつかもうとしてそのまま瓶はコンクリートフロアーに当たり大破。破片となって飛び散ったどれかがつかもうとした左手に降りかかったのでしょう。気がついたら左手中指から血が流れ出ています。

大したこと無いだろうぐらいに思っていたのですが出血は中々治まりません。傷口に圧力をかけ止めようにも止まらないので近くの病院へ急患として行くことにしました。お店のマネージャーが近所にある病院を探してみると、ファーストアベニューの27丁目にBellevue Hospital Centerがあることを知り、早速向かうことに。

病院の中へ入り急患の手続きをします。そこの病院は初めて利用するので患者としての登録を行うわけです。名前とか住所、何が何処でどのように起こったのか、傷の具合などを口答で説明。しばらく待たされた後、簡単な身体検査へ。血圧から体温、アレルギーがあるかないか、どのようにして今回の事故は起こったのか、傷口の具合などを再び説明しました。

その後、看護婦さんが迎えに来て急患の総合治療室のような大広間へと通されます。そこでは私の他に沢山の人達が簡易ベッドの上でそれぞれ担当の医師による治療を待っています。私の担当看護婦が来て傷口を調べ始めました。そこで初めてじっくりと私も自身の傷口を見たんですが大きく切り傷が中指に残るぐらいで、止血していたお陰で血も止まり、2針ぐらい縫って終わりだろうと甘い考えをしていたのです。

ですが中指第一関節から指先にまで力が入りません。観ると指先だけが下を向いたままの状態でして、力が指先まで届かないんです。看護婦さんからはまだ詳しい傷口の状態の説明はなく、ただ担当医師に報告する詳細を集めているような感じです。腱が切れているとはまだわかりません。切り傷からくる痛みもありませんでした。

金曜日の夜だったこともあり、かなり待たされました。やっとこのことで担当医師が私の所へ来て簡単な診察を始め、もしかしたら腱が切れている可能性があることの説明を受けました。とりあえず今日のところは傷口をX線などでガラスの破片等が入っていないか調べた後、完全消毒を施し、2針ほど縫って一週間後にまた病院の方へ来るように言われました。その時に腱が切れていれば手術をする必要があるから、ということでした。

左手を消毒して麻酔を打つんですけど凄いです、麻酔の力というものは。見る見るうちに左手が膨れ上がり感覚が全く無くなりました。慣れた手つきで傷口を塞ぐとその日の治療はお終い。急患から開放されました。

左手中指、第一関節と第二関節の腱が切れていました

一週間後、再び同じ病院内にある手専門治療診察所に向かいます。診察の結果やはり左手中指、怪我したところの腱が切れているということです。腱は筋肉と繋がっていてそれが切れているため指先がまっすぐにならないのだと当たり前のようなことを言われ、手術しないと指が恐らくどんどん曲がっていってしまうと伝えられました。

今回の事故は仕事場で起こったものなので労災保険が効きます。手術費用などの心配はなかったので手術をお願いすることにしました。医師からどのような手順で手術を行い、その後の経過予定までの大まかな説明を受けます。

私の手術の場合、指を再び開いて腱をしっかりと中指の骨にくっつける作業をするということ。指先という細さ故に順分な幅が骨に在るかどうかは傷口を開いて見ないとわからないけど多分大丈夫だろうと。手術後は腱が剥がれないようにするため、暫くの間、中指はまっすぐに伸ばすよう固定されるとのこと。どうやら指先にピンを刺して関節を固定するようです。

手術は40分ぐらいで終わる予定で、その後の経過を観て、ピンは3週間ぐらいで指先から外され、リハビリを行うというもの。全治3ヶ月ぐらいです、今回の大怪我は。医師からの説明の後、病院側は私からの手術に関する同意を取り付け、私は違う部屋へ通されました。新たな看護婦に手術に関する説明、手術前後に関する注意点などの説明書きの小冊紙を貰い、血液を採取します。

看護婦さんからは3日後、再び病院に来るよう予定を組まれ、そのときに麻酔専門医とコンサルタントを行うから、と説明を受けました。手術は一週間後です。

人生初めての手術体験

小冊紙によると手術前夜、12時以降は何も口にしてはいけません。簡単な食事どころか水すらもです。手術一週間前後はアルコールもダメ、風邪薬なども制約を受けました。人生で初めての手術という経験をするわけですから、不安感が大きかったんですが、覚悟を決めて医師の指示に従い、手術前夜12時以降は何も口にしないでベッドに向かい、次の朝、早朝から始まる手術に備えました。

当日ラフな格好で来るように、貴重品なども持ってこないようにということだったのでできるだけ軽装で病院へ向かいました。手術室がある病棟へ向かい、簡単な本人確認などをした後、待合室へ通され、しばらくして再び呼ばれ、いよいよ手術が行えるよう準備を始める作業にとりかかるようです。

まず裸になるように言われました。えっ、と聞き返し、やはり裸になるように支持されます。手術って簡単な手術着の下は裸なんです、知りませんでした。軽装で来るよう言われ、貴重品などは持ってくるな、と言っていた意味が分かります。

裸になった後、大きな袋に自分の服など所属品などを仕舞いこみ、簡単な手術着を前後からかぶせるような感じで着ます。これじゃ、おちんちんやおしりが簡単な事で見えちゃうなぁ、とも思いましたが開き直りました(ベッド上では簡単はシーツが下半身にかかるので大丈夫です)。周りに沢山居る看護婦に気を取られ、変な場所へ自分の血液が集中しないことに気をつけながら、自分用の簡易ベッドまで向かいます。

看護婦さんが来て体温や血圧などを計り、その後担当医師などが来て、指の具合を観察していきました。麻酔注射を5本ほど左手に打ち込み、左手は見る見るうちに怪獣のように大きく膨れ上がります。医師からの説明によると、局部麻酔ですませるつもりだけど、場合によっては全身麻酔に移行するから、ということです。

さぁいよいよ手術が始まります。別階にある手術室へ簡易ベッドに寝そべったまま運ばれ、いざ手術室へ。テレビでよく見たことがある、真ん中に手術用のベッドがあって、その周りに色々な機材などが揃っていて、手術用ベッド真上には手術用ライトが、というあの光景が眼の前に広がっていました。わぁ本物だぁ、という感じです。

手術ベッドへ上がり、左腕は左方へ放り投げ、右腕上腕部に血圧を随時図るよう血圧バンドが巻かれました。同じようなものを両足ふくらはぎにも巻かれたんですけどなんの為かはわかりません。鼻に酸素を注入するくだを通され酸素が心地いい感じで入ってきます。

で、鎮静剤を打つんですけど、これが一番痛かったです。右手の甲にある血管を浮かび上がらせ針を指しました。次の瞬間右腕に激痛が走ります。どう説明したらいいのかわからないんですけど経験したことのない激しい痛み、腕が潰れるというか、破裂してしまうような痛みで10秒以上続いてたら苦痛を訴えていたと思います。

幸いすぐに痛みはどこかへ消えて、その後私は深い眠りに落ちていきました。担当医師が手術を始めるべくすべての記録を口答で行っていたのを微かに聞きながら・・・全身麻酔をしたんでしょうか? 意識が再び蘇ったのは手術がほぼ終わりかけの頃だと思います。

私を取り囲んだ医師たちの会話が聞こえ、どうやら全て終了して左手には包帯なども施され、手術後のリカバリールームへと移る準備をしているところです。酸素のくだも鼻から外され、血圧バンド、右手の甲に刺さってた鎮静剤も外され、私は再び簡易ベッドへ移ります。手術無事成功。時計を観ると手術開始から1時間30分も経過していました。随分とかかったんだなぁという印象です。

リカバリールームは多分手術後、自分の身体がある程度ノーマルな状態に戻ってくるのを観察するところでした。血圧を計り、2時間ぐらい安静にしていたらリカバリールームから開放されました。

手術準備ルームのような場所へ再び戻り、着替えを済ませ、おしっこをするよう奨励されます。これは血流が再び戻っているのを確かめるためなんでしょうか? 尿意はすぐに訪れ、おしっこを済ますと看護婦さんたちは安心しておられました。付添人が居ないと手術準備ルームから出ることが出来ないということで、お店のマネージャーに再び来てもらい、無事退院。帰宅の途に付きました。2014年5月1日、快晴の木曜日の出来事です。

ピンが指先から抜けるまでの経過

6月中旬にピンが取れる予定なんですけど、この1ヶ月は結構大変でした。精神的に苦痛というか身体は指先以外は健康なんですけど、たかが指一本、されど指一本ということで案外不便なんです。利き腕の右手でなくて本当に良かったです。

傷口やピン先からばい菌が入ってはいけないということで水をかけること禁止。洗い物、シャワーはサランラップで指先サックのようなものを自分で作って、それをはめながら事を行っていました。傷口からの痛みはすでに消えています。ですが手術後一週間は中指がズキンズキンともの凄い痛みで思わず笑ってしまいました、こんな痛みは経験したこと無いなぁ、と。

凄いです、人間の身体の仕組みって。痛みを伴うイコールその皮膚下で神経などが色々な信号を出しているわけです。あぁ俺生きてるなぁ、という感覚を鋭い痛みから感じたのは初めての経験でした。後、指先とかってほんと軽い動作でもいいから動かさないと固まっていくんです。中指を固定しているわけですから連動している薬指が動かしていないと硬直し始めます。

中指もピンを外してから自分でリハビリを行うんですけど、怖いです。いきなり激しく動かすと腱がまだ弱いので切れてしまう可能性もあるし、かと言って動かさないと今度は腱と骨がくっついてしまう危険性も在るんです。指を切っただけだったのにここまで大げさになるとは想像以上でした。

やっと今週末、ピンが抜ける予定なのでその後の経過は詳細がまとまり次第、ここに追加していきたいと思います。グーグルで検索しても指の腱を切った人の体験談の話が少なかったので記録することにしました。今後誰かが私と同じような怪我(指先などの腱切断)をした時に、少しでも参考になればとおもいます。

リハビリテーション

追伸(その後1):ピンを抜いてから3ヶ月、かなり完治してきました。まずピンを抜いた直後の2週間ぐらいは指先に触れるだけでも痛みを感じました。骨が痛むんです、何かに触れたりぶつけたりすると。ちょっとの衝撃が激痛でした。指の骨の補強を早めるためにカルシウムを摂取することを心がけ、硬直している指の関節をほぐしながら曲げていきます。

骨に対する痛みが無くなったのは2ヶ月ぐらい経ってからです。新しい爪が古い爪の上から上書きされるような形で伸びてきまして、今は調度、爪全体の半分ぐらいにまで達しています。完璧な拳を作ることは後一歩ですけど、楽々指を曲げることも出来るようになりました。朝起きると硬直していた指もソフトになりました。

まだ完璧には腱を切った箇所、指の第1関節を鋭角に曲げることは出来ません。3ヶ月前に比べれば第1関節辺りの内出血も元の皮膚の色に戻りつつあり、骨の太さも元の大きさになってきているようです。指の爪が完全に上書きされた後、第1関節がある程度再生を迎えた後、また報告する予定です。100%完璧に元通りになるとは期待していませんが、どうなるのか・・・


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