J リーグの戦略、世界との差を縮めるために


Jリーグの戦略、世界との差を縮めるために

川淵三郎キャプテンは「平山相太が出てきて今度は15歳の選手が出てきた。ああいう選手を育てるのではなく、育つようなグラウンド、指導者、練習相手などの環境整備をするように言った。平山はまだ幼い感じもするが、森本はふてぶてしいくらい落ち着いていてプレーしていた」と怪物出現を手放しで喜んでいた。(日刊スポーツ)

この川淵三郎キャプテンのコメントを聞いていて、これからの少子化への対応ができているのはサッカーだと納得。サッカーが他のスポーツよりも少子化の中、人材を確保する戦略をきちんと打ち出している感じがする。

まず、幼少の子供たちにサッカーの楽しさを教える。技術うんぬんよりも、ボールを蹴ってゴールすることの喜びを教えたり、皆と一緒に遊ぶことの楽しさを教える。学校などの環境設備も徹底していて、校舎のグラウンドを芝に変えていこうと、全国の学校に働きかけているのだ。

これはすごいこと。ヨーロッパの先進国のような学校、教育環境を目指しているらしい。ドイツなどのサッカー場は皆芝である。これらの意識は日本サッカー協会トップから一般の市民にある、共通の目標からきていると思う。

日本は世界から比べると、まだサッカー発展途上国なのは事実。昔に比べれば、ずいぶんと海外へ移籍する選手も増えたが、レギュラーで活躍する選手はまだ少ない。FIFAワールドカップでの優勝という大きな目標があるために今何が必要かとか、どのようにして日本のレベルを上げていくかとかが、戦略として日本サッカー協会全体が考えているので、他のスポーツよりも活気があるといってよいかも。

世界中を舞台にして戦っている企業のように、サッカー界全体が目指す方向を共通意識として持っていることは大きいと思う。そして日本サッカーは他の国同様、地域との一体化を図っており、このことも広く一般の社会に受け入れられる要素となっている。

例えば、今期 J 1入りした アルビレックス新潟 は J リーグ中で一番観客動員数が多い。新潟、その地域の人々が老若男女を問わず皆で応援しているのである。規模といい、他のスポーツでは例がない。現在、 J 2からその下の下部組織まで含めると、地域一体となってチーム作りをしているところが全国範囲で広がっている。

ビジョンのあるリーダーの大きな存在

川淵三郎キャプテンや鈴木チァマンのようなリーダーが存在するサッカー界は幸せである。リーダーが世界とのレベルの差を知っているし個々のコネクションづくりから、様々な人材の指導方法の勉強など、すこしでも日本のサッカー界全体が良くなるように努力している様子が伝わってくる。

他のスポーツでも世界の中の日本の位置、日本選手のレベルの位置を把握している指導者がいるところは世界の中で戦っても強いし選手層も厚い。女子マラソン、女子レスリング、女子フィギュアスケート、女子柔道などは選手層も厚いし世界の中で戦っていけるレベルにある。

男子でもモータースポーツの2輪では世界で活躍する選手として日本人は有名。肝心なポイントはそのスポーツ全体がその組織を含めて、世界を意識して動いているかである。女子バレーボール、女子バスケットボールはどうだろうか? 男子のラグビーは国際大会で情けない成績ばかり最近は残している。これではファンは付かない。

このように今後スポーツ以外の分野でも、世界の中の日本が見えるリーダーの育成が大事になってくる。日本が活性化できるかどうかの問題だからだ。日本全体が21世紀はこの方向で国家戦略を進めていく、というのが国民全体に明確に意識されれば自然と活気が出てくると思うのだがどうだろう? 人間はだれでも目標がないと、希望がもてない。

J リーグ、日本プロサッカーリーグの特徴

まずは外からたくさんの優秀な人材が、日本サッカーのために日本へ来てくれている。先のFIFAワールドカップで日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエはじめ、今回のジーコ監督や、 J リーグ監督でも過去、いろいろな国でトップレベルのプレーをして活躍していた選手たちが監督となって、日本のサッカーに貢献してくれている。

J リーグのプレーヤーでも外人枠3人という範囲の中で、かなりレベルの高い選手が集まってきている。世界に追いつくために、外から優れた人材を取り入れる。サッカー先進国に学ぶ。この姿勢は間違っていない。そして、サッカー界全体が国際化している。ユースの若い世代から世界大会が催され、優秀な選手であれば海外へ移籍やレンタルなどのシステムによって、他の地域とのつながりもでき、若い世代の国際大会経験にも貢献している。

これからはアジア地域で経済の発展と共にサッカー文化も豊かになり、レベルも上がれば、ヨーロッパのような充実した環境がアジアでも発達することが可能になるかもしれない。これらサッカー界特有の国際標準に合わせる姿勢は、非常に柔軟性もある。

年間2次リーグ性から1次リーグの長期戦への移行も導入される。そして早ければ、2、3年内に J リーグも欧州リーグに合わせて秋から春にかけてリーグが行われるようになる。このような体制になることで、選手の移籍時期の問題や代表の試合なども、もっとスムーズに展開されるにちがいない。

サッカーが秋から春のリーグになれば、一年を通してスポーツを楽しめるように日本もなる。アメリカでは、春から秋にかけてメジャーリーグの野球があり、夏から冬にかけてアメフトが行われ、秋から春にかけてバスケットボールとアイスホッケーなどの室内競技が始まるために、一年中、なんらかのスポーツが楽しめる環境になっているのだ。

他には何度も話したように、 J リーグの運営体制が地域密着型でサッカーを広めているところは、何か日本社会が発達するためのヒントにならないだろうか。もし日本が今後、道州制へと移行したならば、サッカーはそのシステムにフィットするに違いない。地域と地域のつながりが、その地域の経済を発達させる道州制。これからもっとアジアや世界との交流がサッカー以外にも、増える方向へと向かうだろう。

サッカー日本代表の存在

そして J リーグ最大の特徴はサッカー日本代表の存在だろう。オリンピックと違い、世界大会がユース年代からあるので、常に日本を意識することができる。国民のプライドや誇りにアピールする国際試合。J リーグや海外で活躍しそして日本代表に選ばれることは選手にとって誇りだろう。

元ブラジル代表のドゥンガ(Dunga)がブラジルでまだプレーしていたカズ(三浦知良)に、かつてこう尋ねたそうだ。「お前はサッカー選手だろう。ワールドカップでプレーしたことあるか?」サッカー選手ならば FIFA ワールドカップでのプレーがすべてであり、 FIFA ワールドカップでの優勝が最高の勝利なのだ。サッカーに関わるいろいろなエネルギーの規模は、他のスポーツとは比べ物にならない。

このように日本サッカー界はまだまだ発展する。強さや技術だけのレベルではなく、サッカー環境や地域との文化レベルでも益々発展していくだろう。サッカー界のリーダーはじめ、全体が目指す方向を明確にしている。これが日本全体のレベルまで発展しないだろうか? 政治からいろいろな文化や芸術、企業などその他様々な分野で世界とつながり、世界を見れるリーダーがほしいところ。

日本人は自信を持って、様々なことを経験、体験することが必要。外へ飛び出せ!!


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