US Open Tennis 2010 観戦記


US Open Tennis 2010 観戦記

女子シングルスは2年連続優勝を果たしたキム・クライシュテルスで終わり、男子シングルスは期待されていたロジャー・フェデラー対ラファエル・ナダルの試合という展開にはならず、ノバク・ジョコビッチ対ナダルという新しい時代の幕開けを感じさせる両者の戦いとなり、ニューヨークは日曜日に雨が降り延期、月曜日に行われた決勝も途中雨で中断というどたばたした感じがしてしまったが、終わってみれば観客は最後まで帰らず、ナダルの史上7人目となるキャリア・グランドスラムの歴史的瞬間を観ることになった!

このナダルを今回間近で見ることができた全米オープンテニス観戦記を書いてみようと思う。いつもは大会2週間目の金曜日、女子シングルス準決勝の2試合を観に行くんだけど、今回は平日の昼間、準々決勝にかかるぐらいのトーナメントを観戦するためLabor Day Weekendの次の火曜日に行ったんだけどお天気にも恵まれ、充分に楽しめた!

平日の昼間に行く理由

週末に行くとどうしても大勢の人が集まるから会場どこへ行っても人だかりでそれだけで結構疲れる。なんでもし時間的に余裕があるならば平日の昼間、それも大会2週目の昼間に観戦することをオススメする。

アーサー・アッシュ・スタジアムとルイ・アームストロング・スタジアムのメインスタジアムがあって3階席とかでいいならば50ドルぐらいでチケット購入可能。これぐらいの位置のトーナメントだと大体会場で2試合から3試合、シードの選手の対戦を観戦することができるから運さえ良ければお目当ての選手だったり、好ゲームに遭遇したりする。

安くても充分楽しめる

それに会場に多数存在するグラウンドコートで未来の卵を発見するのを楽しんだりもできるし、スタジアムの横にある練習用のコートでその日の夜、スケジュールに組まれている選手が軽く打ち合いなんかをしている様子を観ることができるから平日の昼間に行く利点は結構多いんだよねぇ!

僕が行ったその日は昼間、メインのスタジアムで男子シングルス4回戦の2試合と女子シングルス準々決勝1試合の予定で、男子シングルスは申し訳ないが2試合とも知らない選手だったのでスタジアム外でのんびり会場散策をすることにした。

グラウンドコートで未来の卵発見

さて何をしようかなぁ、とアーサー・アッシュ・スタジアム外に設置されている大型テレビジョンを前にしながら男子シングルスを観戦していると奇麗な姉ちゃん二人、じゃなくて長身でスラリとした人目で双子と分かる奇麗な姉ちゃん(すいません!)がユニホーム姿でダブルス戦を行うと思われる対戦相手方と僕の目の前を通り過ぎていくじゃないですか!

あれ、どうしようかなぁ、と思っていた時点ですでに重かった腰を持ち上げ、その奇麗な、じゃなくて二人の双子の選手の後を追っていきました。案の定、グラウンドコートで行われているジュニアの部門での女子ダブルスの試合だったらしく、なんとその姉妹の選手は第2シードという実力者らしいことも発見。ラッキー、という感じでコート横のベンチで観戦することにしました。

このグラウンドコートなんですけど選手を間近で観ることができるんです。簡単なベンチがコート横に添えてあって自由にどの場所に座ってもよくほとんどがジュニアの試合なんですけど、そこで未来の男子、女子、テニス界の卵を見つけることができるのも会場で大会を楽しむコツの一つです。

ジュニアといっても男子のレベルだとサーブもショットも皆長身だからそれなりに迫力があることは確か。それにコート横だから細かい動きなんかも良く観察できるからテニスファンにとってはかなりオススメなんです。

僕の場合は可愛い女の子、じゃなくてこの子、成長してきそうだなぁ、という選手の試合を観戦するんだけど今回フラフラついていってしまった奇麗な姉ちゃんの二人はチェコの選手、Karolina Pliskova(カロリーナ)とKristyna Pliskova(クリスティーナ・プリスコバ)。

対戦相手はウクライナのGanna PoznikhirenkoとマダガスカルのZarah Razafimahatratra。後で家に帰って調べてみたら、女子ジュニア部門ダブルス第1回戦でした。

結果は第2シードだったのに肝心なところでミスを連発して接戦の末、双子の姉妹は負けてしまいました。というより対戦相手だったウクライナのGanna PoznikhirenkoとマダガスカルのZarah Razafimahatratraの二人が粘り強くボールを拾い続け、戦略を二人で練りながら試合を進めていたのが勝因かも・・・この二人、後身長が伸びてくればもしかしたらどこかで活躍する場面に遭遇するかもしれないです。もちろん、双子の姉妹の様子もチェックしていきますけど!

会場の雰囲気に同化

女子シングルス準々決勝のスケジュールに組まれているヴィーナス・ウィリアムズ対フランチェスカ・スキアボーネの試合は男子シングルス4回戦の後になりそうだ。特に2試合目は接戦で第5セットまで行ったから女子シングルス準々決勝が始まるのは夕方以降になってしまった。

仕方がないので腹ごしらえをしようと会場内にあるフードコートへ行き、軽く食事をすることにした。まぁどこも同じだと思うがこういうところの食べ物はまず高い、異常に高いの一言。暑いから喉も渇くんだけど飲み物も高い! なんとか元を取ってやる・・・

まだ時間あるし、どうしようかなぁ、と思って再びアーサー・アッシュ・スタジアム外に設置されている大型テレビジョンの前に戻り男子シングルス4回戦を観戦、、、していたらお腹がいっぱいになったのと快晴の天気のせいで気がついたらお昼ね。いびきをかいていなかったことを祈るのみ、本人熟睡でした!

練習用コート、ラッキーならば・・・

そのほかにも会場内にあるいろいろなお店を散策したり、あっそうだ、選手練習用のコートがあるんだ、ということを思い出しアーサー・アッシュ・スタジアム横に移動。なんだか人だかりができています。誰かいるのかなぁ・・・

ついてみるといきなりキム・クライシュテルス発見。練習を終えてスタジアム内の選手ロッカールームへと引き上げるところでした。彼女はその日の夜の部でスケジュールが組まれていてサマンサ・ストーサーと対戦する予定でした。

「キム~」なんてどうせ届きもしないのに浮かれているせいか手を振っていました。それでも大勢のファンが練習用コートから離れないからまだ誰か居るのかなぁ、と思っていると、なんとなんとなんと、あのあのあの、ラファが居るではないですか! それも金網越しで一番近くのコートのベンチに腰掛けたりなんかして、ほんと数メートル先にあのラファが居るんです。

マジでナダルかよ、なんて興奮していたら(僕はミーハーです)、ラケットを取り上げコーチスタッフなんかと一番手前のコートで打ち合いを始めます。ラッキーーーーー!

もうほんとすごいですよ、ラケットの振りが。素振りが速くて大げさですけどラケットが見えないんです。ボールを叩く瞬間もパワーがこもっているから凄い音がするんですけど、あぁこれが世界ランキングナンバー1の選手のフットワークなんだ、と感心すると共に現代パワーテニスの凄まじさに驚きました! でもラファ、かっこよかったなぁ・・・自分が女の子だったら間違いなく目がハートになっていたと思います(笑)。

そしてですね、日ごろの行いが良いですからね、もう一つおまけがあってなんとあの、あの、ロジャーが登場してくるじゃないですか! もうその時点で舞い上がってしまって絶対に届かないとわかっていながら、気がついてくれないとわかっていながら、「ロジャー、ロジャー」ってそばに居る他のファンと共に声をあげながら手を振っていました(恥ずかしい)。

ロジャーはすたすたとラファの練習しているコート後ろを歩き去り、3コート向こうの一番端のコートで打ち合いを始めます。なんという素晴らしい2ショット。近くにラファを確認しながら遠めでロジャーのテニスを観戦する。贅沢すぎます!

それにしてもロジャーのラケットさばきというか、ボールの捉える感覚というのがソフトなんです、ジェントルというか、遠めで観ていてもわかりました。おぉ、あれが自由自在にボールコントロールをするロジャーのラケットさばきか、とすっかり舞い上がっていました。

その日ロジャーは試合がないにも関わらずちゃんと会場に足を運んで下準備、当たり前ですけど流石です。ラファはその日の夜の部、女子シングルス準々決勝の後に試合があるせいで練習も中々切り上げず、そろそろアーサー・アッシュ・スタジアムで行われていた男子シングルス4回戦の試合が終わってヴィーナス・ウィリアムズ対フランチェスカ・スキアボーネの試合を観るため移動しなくてはいけないんですけど、やはり生ナダルにはかないませんでした。

3階席だったけど

後ろ髪を引かれる思い出練習用コートを離れアーサー・アッシュ・スタジアム内へ入ります。チケット安いですから3階席だったんですけど、雰囲気さえ味わうことができればそれでもいいので結構満足でした。

ヴィーナスの試合、会場で観るの2回目なんですよねぇ。妹のセリーナ・ウィリアムズと違って大人しそうなヴィーナスはアメリカでは人気があるんです。当然応援もヴィーナス寄りになるんですけど、僕はこのような時、アンチアメリカンに入ってしまうんです。

過去にもジェニファー・カプリアティとジュスティーヌ・エナンの準決勝を観たとき、余りにも会場内がカプリアティ応援よりだったので、僕はまだそんなに良く知らなかったエナンを応援したんです。そこからですね、ジュスティーヌ・エナンのファンになって彼女がメキメキと力をつけてきたのは!( 全米オープンテニス女子シングルス2003準決勝、ジュスティーヌ・エナン )

で、今回もフランチェスカ・スキアボーネを応援することに決めていたんです。彼女、今年の全仏オープンで優勝していますし、どのようなテニスをするんか興味があったんです。まぁ結果は知っての通りヴィーナス勝ちましたけど、試合内容は接戦で僅かの差でフランチェスカ・スキアボーネ(名前を覚えられません!)、負けてしまったんです。

でもですね、テニスがなんとなく僕の大好きなテニススタイルのジュスティーヌ・エナンのそれと似ているんです(発見!)。まずショットが多彩なんです。フォアにバックハンドとトップスピンでも左右両端を狙ってくるし、スライスでのアプローチショットも奇麗で全体のフットワークがスムーズなんです。

ベースラインでしつこく打ち返してくるようなテニスやパワーだけで押してくる味気のない試合に飽き飽きしていたので、フランチェスカ・スキアボーネのテニスは新鮮で洗練されていました。すぐにファンになりましたね!

残念なことに彼女すでに30歳と体力的にも後何年現役で居られるのか、というレベルなのでいつまでフランチェスカ・スキアボーネを観ることができるのか・・・頑張って応援していこうとおもいます。

フードコート前のデカイTVで観戦

ということで昼間の部、終了になり夜の部が始まるためスタジアム内観客の入れ替えが始まるんですけど別に会場内には残ってぶらぶらしていてもいいんです。で、ルイ・アームストロング・スタジアムで行われていた男子シングルス4回戦のフェルナンド・ベルダスコとダビド・フェレールの試合を大型テレビジョンでしばし観戦することにしました。

すごかったですねぇ、って途中終わりそうもないんで家に帰ることにしたんですけど、家についてテレビをつけてもまだ試合を行っていましたから。第5セットの長丁場となりスペイン人同士の対決はフェルナンド・ベルダスコが勝利しました。テレビ中継でも報告していましたけど男子シングルス4回戦にスペイン人、5人もいました。16人中ですよ! それにしても楽しかったなぁ・・・また来年来よう!

ラファエル・ナダル、キャリア・グランドスラム達成

そして昨日月曜日に行われた男子シングルス決勝。ナダルが見事ジョコビッチを破り史上7人目となるキャリア・グランドスラムを達成しました。以下、ツイッター上での僕のつぶやきです・・・

ジョコビッチ、2セット目ゲット。これで1セットオール!雨で中断していたUSオープンテニス男子シングルス再開!昨日雨で延期のため休養できた二人、さっきの雨で一段と集中力が増してきてすごいテニスを展開している。3セット目突入・・・

ナダル、3セット目ゲット!1ゲームが20以上のラリーが続くためすごい試合展開・・・ナダル、ジョコビッチのサービスゲームをブレイクするのに苦労しているようだけど、ジョコビッチも譲らない・・・観客はナダル、ジョコビッチ応援と半々・・・4セット目突入!

あぁぁぁ、ナダル、勝ったぁ・・・ジョコビッチにもすごい拍手・・・ナダル、グランドスラム達成!

ジョコビッチも精神的に成長しましたねぇ、まだ苛々しますけど昔ほどではなくなりました。それにしてもナダル強い。ここぞというときの集中力が凄まじいです。対戦相手の気迫を消してしまうような凄いプレーで、ジョコビッチも凄まじいショットを返された後、晴れやかに笑っているんですねぇ、お手上げという感じで・・・

ラファはまだ24歳、怪我さえなければまだまだ行けます! ロジャーのほうはどうなんでしょうか? 今回、期待されていた全米オープンでのラファとロジャーの決勝戦を見ることはできないのかなぁ・・・世代交代というにはまだ早すぎます。

大会中にテレビ中継で耳にしたクリス・エバートのコメントが印象的でした。曰く、今の男子シングルスの頂点に立つ二人の存在に感謝するべきだと。ラファとロジャーのような紳士的でコート上では激しい闘志をぶつけてくるテニスを観ることができて本当に今の時代はラッキーなんだと、語ってくれていました。

テレビ中継の解説者のジョン・マッケンローもそうなんですけど、こちらのスポーツ選手って現役、引退に限らずですけどコメントや解説する上で非常にソーシャルなれしているというか、かならず相手に対してのリスペクトを感じるんです。聞いていて非常に聞き心地がいいです!

選手の立場に立った解説で特に僕はジョン・マッケンローの解説が好きですねぇ・・・素晴らしいテニスを目の前で展開している選手たちに感謝しているのが伝わってくるんです。素晴らしい!!!


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